ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

05月18日、土屋嘉男(2009)

 5月18日は、土屋嘉男(つちや よしお)さんの誕生日です。1927年生まれの82歳になりました。おめでとうございます。山梨県塩山市生まれ。塩山小学校、県立日川中学校、山梨医学専門学校卒業。俳優座養成所2期生、同期に小沢昭一、高橋昌也、早野寿郎、城所英夫井上昭文、滝田裕介、藤田啓二、宮崎恭子、ら。
 1953年春、黒澤明に抜擢され、『七人の侍』の百姓・利吉に扮して映画デビューする。これ以降、東宝と契約して多数の映画に出演する。
 土屋嘉男さんの最近作は、『北辰斜にさすところ』()2007:神山征二郎)です。七高野球部OBの赤木吾郎に扮していました。
 『七人の侍』がデビュー作と紹介されていますが、その前に『ひめゆりの塔』(東映東京1953:今井正)では軍医に扮して出演しています。この時の身分は俳優座養成所の生徒で、俳優座劇団員や養成所員が大勢出ています。
 そして、その前年、『殺人容疑者』(電通映画製作、新東宝配給1952:鈴木英夫船橋比呂志)に出演しています。主演と言われる丹波哲郎よりも出番が多い刑事役だそうです。なお、ギャラは丹波哲郎と同じで2万円だったとのこと。今度、ラピュタ阿佐ヶ谷で上映されるので楽しみです。
 さらに、『私はシベリヤの捕虜だった』(シュウ・タグチプロ製作、東宝配給1952:阿部豊志村敏夫)にも出演しています。こちらは具体的にフィルムがあるかどうかわかりませんが、そのうち出てくるかもしれません。