ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

南相馬へ09





 きのうは、17時29分、鹿島駅到着。妻の姉が車で迎えに来てくれ、鹿島区の寺内仮設住宅へ。
 妻の実家は、南相馬市小高区神山。福島第1原発半径20km圏内にあり、強制避難地域。昨年の7月に今の仮設住宅に移り住み、狭い3Kの部屋に両親、姉夫婦の4人が寝起きしていた。義兄が何度も交渉を重ねて、やっとこの春から同じ仮設住宅内にもう一部屋借りることができ、寝起きは別々。ただ食事は、姉が作って運んだりしている、という生活。
 南相馬市は、原ノ町と鹿島と小高の3つの町が合併してできた市。震災後、原発20km圏外が原ノ町と鹿島、小高が20km圏内、と大きく2分されてしまった。
 インターネット発信などで有名になった南相馬市長は、旧小高町民にとっては、何もしてくれない、小高地区を見捨てているということで、すこぶる評判が悪い。
 このほど、国の方針に従って、小高地区も避難地域解除にした。しかし、いつ除染が開始するかも示されず、それ以前に小高地区の瓦礫撤去作業もほとんど行われていない。
 ここ2週間前から、ほそほそと民間のボランティアが行い始めた。義兄も連日、手伝いに行っている。暑いさなか、防護服に身をつつみ、少しずつ手で片付ける作業は大変である。若い人から倒れるみたいで、連日救急車のやっかいになっているようだ。
 放射線量も、寺内仮設住宅内の数値は0.11。小高区神山の実家で計ると12~13という高い数値を示すホットスポットがいたるところに。
 家の中はボロボロに朽ち始めており、ライフラインも復旧しておらず、周りの田畑、森林などの除染作業はどうするのか。
 避難地域解除したから、どうぞご自由にお住みください、と言われても、、、。80後半の両親は生きている間は戻れない。死んでも、代々の墓には納骨できない。60過ぎの姉夫婦も戻れる見込みは限りなくゼロに近い。
 
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