ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『振り子』(2015:竹永典弘)









 『振り子』(2015:竹永典弘)を、角川シネマ新宿シネマ2にて見る。会員デー1000円。
 大介(石田卓也中村獅童)とサキ(清水富美加小西真奈美)は、高校時代の1976年に知り合い、恋に落ちて結婚。娘が生まれ、夢だったバイク屋を開業。でも、幸せの絶頂から詐欺に引っ掛かり倒産。
 それまで、時計の振り子のように、夫婦仲良く時を正確に刻んで来たのが、少しづつ狂いだし、サキ=小西真奈美脳梗塞で倒れてしまう。あまりにも切なく、残酷な現実。でも、演出がイマイチのせいか、感情がこみ上げてこない。泣けない。
 大介=中村獅童は、若い時にしなかった結婚式を寝たきりのサキと挙げようと決意した矢先に、あっけなく交通事故で死んでしまう。何なんだ、この映画は! 悲劇のつるべ打ちにも拘わらず、ちっとも悲しみがわいてこない。残された娘=松井珠理奈の可愛さが乏しいのもあってか、同情すら感じない。
 しかし、最後の最後に起死回生のサプライズが待っていました。窮地に陥った清水富美加とその娘を助けるべく、HK/変態仮面鈴木亮平の登場です。さすが鈴木亮平、それまでの辛気臭い作品のムードを、大感動フィナーレへと方向展開してくれました。拍手、拍手、大喝采
4月3日(金)鑑賞