ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『海辺のリア』(2017:小林政広)









 『海辺のリア』(2017:小林政広)をテアトル新宿にて見る。1100円。
 かつては大スターとして映画や舞台で活躍した桑畑兆吉。認知症となり、家族に裏切られ、高級老人ホームへと追いやられる。ある日、脱走した兆吉は、海辺をさまよう。そこで、次女・伸子に出会い、彼女に「リア王」の娘・コーディーリアの幻影を見る。
 シルクのパジャマ姿にコートをはおりスーツケースをひきずる仲代達矢の姿は不気味であり、狂気そのものである。前半は黒木華阿部寛原田美枝子を相手に演じているが、後半はリア王そのままに、舞台のセリフを吐き出すように演じていた。
 それは迫力ある演技ではあるが、全体としてあまり起伏がなく、退屈である。名優・仲代達矢の最後の映画出演になるかもしれない、と思えば必見かも、、、、。
 
2017年7月13日(木)鑑賞。
      キャスト
仲代 達矢      桑畑兆吉
黒木  華      伸子(兆吉の次女)
原田美枝子      由紀子(兆吉の長女)
小林  薫      謎の運転手(由紀子の)
阿部  寛      行男(兆吉の元弟子、由紀子の夫)