ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『恋と嘘』(2017:古澤健)






 『恋と嘘』(2017:古澤健)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン12にて見る。1000円。
 超・少子化対策として政府が遺伝子レベルで最良の結婚相手をマッチングする近未来の日本。男女は満16歳を迎えると政府から将来の結婚相手が通知され、それ以外の恋愛は原則禁止となる。
 16歳になった葵は、政府通知の相手・高千穂蒼佑とデートを重ねる。けれども、幼なじみの司馬くんの存在が次第に葵の心を占めていくようになる。その過程が、ていねいに描かれている。三人がお互いを思いやる心をしっかりと演出していて、『ReLIFE リライフ』(2017)に引き続き、古澤健監督は好調である。
 蒼佑の佐藤寛太は、『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズ(2016~2017:溝口稔)に比べると、ずっと大人っぽくなっていて頼もしい。
 司馬くんの北村匠海は、『君の膵臓をたべたい』(2017:月川翔)に引き続き、優しさ全開で絶好調。
 ヒロイン森川葵は、今までも何本か主演作はあるものの、今回のようにシネコンでの大規模公開の主演作は初めて。『花戦さ』(2017:篠原哲雄)での絵師の娘・れんを演じたことにより大きく成長したようで、今回の主演ぶりは、堂々としていて、今後の活躍が大いに楽しみである。

 少なくとも『アウトレイジ 最終章』よりは、こちらをお薦めします。

2017年10月16日(月)鑑賞。
      キャスト
森川  葵      仁坂葵
北村 匠海      司馬優翔(葵の幼なじみ)
佐藤 寛太      高千穂蒼佑(政府通知の相手)
浅川 梨奈      小夏(葵のクラスメート、政府通知相手と婚約)
田辺 桃子      秋帆(葵のクラスメート、誕生日前)
眞島 秀和      厚生労働省職員
温水 洋一      クレープ屋のおじさん
木下ほうか      高千穂匠杜(蒼佑の父親)
中島ひろ子      高千穂香澄(蒼佑の母親)
遠藤 章造      仁坂遥一(葵の父親)
三浦理恵子      仁坂真理恵(葵の母親)
徳井 義実      四谷大輔(真理恵の弟)
矢部 昌暉