田中邦衛さんが、３月24日午前11時24分、老衰のため亡くなりました。88歳でした。
もう何年も前から、公の前には姿を見せず、マスコミの前に登場したのは2012年８月の地井武男さんのお別れの会出席が最後でした。
田中邦衛(たなか くにえ)さんは、1932年11月23日、岐阜県土岐市土岐津町生まれ。県立多治見中学(旧制)から麗澤瑞浪高等学校、麗澤短期大学英語科卒業。３度目の挑戦で俳優座養成所第７期生となる。同期は藤岡重慶(故人)、露口茂、井川比佐志、山本學、など。映画デビューは『純愛物語』(東映東京1957：今井正)。
田中邦衛さんの最近作は、
『隠し剣 鬼の爪』(2004：山田洋次)、
『最後の忠臣蔵』(2010：杉田成道)、
です。
『隠し剣 鬼の爪』では主人公・片桐宗蔵(永瀬正敏)のおじ・片桐勘兵衛に扮し、
『最後の忠臣蔵』では赤穂旧家臣・奥野将監に扮していました。
高倉健さんの206本目『風に吹かれて』の他にもう１本“幻の作品”があったようです。
「高倉さんは主演である自分の“相棒”には、田中邦衛さんを指名するつもりでした。オッチョコチョイでお調子者の田中邦衛さんと、真面目で頑固なテキ屋の高倉さんのふたりが、“弥次さん喜多さん”のようにパリで日本人観光客を騙そうと珍騒動を起こす……、といったストーリーです」とのこと。
ご冥福をお祈りします。
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