ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『草の響き』(2021:斎藤久志)

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 『草の響き』(2021:斎藤久志)を新宿武蔵野館シアター1にて見る。1200円。
 東京で出版社の営業職だった和雄は、精神を病み、妻の純子とともに故郷の函館に帰ってきた。自律神経失調症と診断された彼は、運動療法として医師から指示されたランニングを始める。
 佐藤泰志・原作は、
2010.12.18『海炭市叙景』(2010:熊切和嘉)、
2014.04.19『そこのみにて光輝く』(2014:呉美保)、
2016.09.17『オーバー・フェンス』(2016:山下敦弘)、
2018.09.01『きみの鳥はうたえる』(2018:三宅唱)、
4作品も映画化されている。
 どれも社会の底辺で生きている人々を魅力たっぷりに描いていて、おもしろかった。
 今度の5作目は、主人公が佐藤泰志自身と思われ、いままでの魅力あふれる登場人物とは趣きが違う。和雄は最初から精神が病んでいる状況で登場し、なぜそうなったのかがわからない。過程がよくわからないから、回復に向かっていたと思った矢先に薬の過剰服用で自殺未遂をしてしまうのが、さらにわからない。
 最初は、和雄の高校時代かと思っていたスケボー少年・小泉彰が死んでしまうのはもっとわからない。
 ふたりに共通するのは、学業が成績優秀で、自分は特別だと自負していたことか。エリートは精神を病みやすいのか、、。
 まるっきり共感できなかった内容ではあったが、最後の面会での奈緒のアップの表情が素晴らしく美しかったのが救いであった。
10月8日(金)鑑賞

          スタッフ
監 督           斎藤 久志
脚 本           加瀬 仁美
原 作           佐藤 泰志「草の響き」
               (「きみの鳥はうたえる」所収 / 河出書房新社刊)
プロデュース        菅原 和博
企 画           菅原 和博
製 作           菅原 和博
プロデューサー       鈴木ゆたか
撮 影           石井  勲
美 術           原田 恭明
装 飾           森  公美
音 楽           佐藤 洋介
録 音           矢野 正人
音響効果          伊藤 瑞樹
照 明           大坂 章夫
編 集           岡田 久美
衣 装           小里 幸子
 〃            白石 妙子
ヘアメイク         風間 啓子
ピアノ           村山 ☆潤
音楽制作          オフィスオーガスタ
アソシエイトプロデューサー 寺尾 修一
制作担当          中島 正志
助監督           齊藤 勇起
題 字           佐藤 泰志
宣 伝           古賀 香澄
特別協力          佐藤喜美子
配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
製作:函館シネマアイリス
プロダクション協力:リクリ

          キャスト
東出 昌大        工藤和雄
奈緒           工藤純子(和雄の妻)
大東 駿介        佐久間研二(高校の英語の先生、和雄の友人)
Kaya           小泉彰(有斗高等学校2年)
林  裕太        高田弘斗(他の高校2年)
三根 有葵        高田恵美(弘斗の姉)
利重  剛        和雄の父
クノ真季子        和雄の母
室井  滋        宇野正子(和雄の主治医)


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