『彼方のうた』(2024：杉田協士)

以上、『彼方のうた』(2024：杉田協士)より

　『彼方のうた』(2024：杉田協士)を、ポレポレ東中野にて見る。1200円。
　春が雪子にお店の場所を意図ありげに尋ねる。お店まで案内するが、定休日。美味しいお店を知っているけど、ここから遠い、と雪子。場面替わって、雪子の家。オムレツを作って春に御馳走する。
　別の日、春は男(剛)を尾行している。自宅まで後をつける。また、別の日、春が働いている書店に剛がやってくる。二人は電車移動して、キノコヤの２階で対峙。いつから尾行し始めたの？と聞く。中学生の時、駅のホームで見かけて、その時から、、、、。それを聞いた剛は、突然押し殺したように泣き出す、、、、。
　という具合に、ほとんど、具体的な説明がなされないまま、淡々と進む。しかし、それがすごく、心地よく、作品内容に引き込まれていく。登場人物に成り代わったような自由さで、想像力を掻き立てられる。それが最後まで続く。ポスター写真にあるような、雪子と剛は繋がりがあったなどというオチは起こらずに終わる。それもまた、楽しい終わり方、、、。
　前作『春原さんのうた』(2022：杉田協士)よりも、深みがあり、完成度が増した気がする。
2024年１月５日(金)鑑賞

　　　　　　　スタッフ
監督・脚本　　　　　　杉田　協士
プロデューサー　　　　川村　　岬
　〃　　　　　　　　　槻舘南菜子
　〃　　　　　　　　　髭野　　純
　〃　　　　　　　　　杉田　協士
撮　影　　　　　　　　飯岡　幸子
音　楽　　　　　　　　スカンク／SKANK
音　響　　　　　　　　黄　　永昌
照　明　　　　　　　　秋山恵二郎
　〃　　　　　　　　　平谷　里紗
編　集　　　　　　　　大川　景子
衣　裳　　　　　　　　小里　幸子
　〃　　　　　　　　　阿部　勇希
ヘアメイク　　　　　　齋藤恵理子
カラリスト　　　　　　田巻　源太
アソシエイト・プロデューサー
　　　　　　　　　　　笹木　喜絵
　〃　　　　　　　　　田中佐知彦
スチール　　　　　　　小財美香子
タイトルデザイン　　　篠田　直樹
英語字幕　　　　　　　長谷川美樹
　〃　　　　　　　　　増渕　愛子
宣　伝　　　　　　　　篠田　直樹
　〃　　　　　　　　　平井万里子
国際広報　　　　　　　グロリア・ゼルビナーティ
公開年月日：2024.01.05
上映時間：84分
カラー／スタンダード／DCP
製作会社：ねこじゃらし
制作プロダクション：イハフィルムズ
配給：イハフィルムズ

　　　　　　　キャスト
小川　あん　　　　　　春
中村　優子　　　　　　雪子
眞島　秀和　　　　　　剛
Kaya<かや>　　　　　咲(剛の娘？)
野上　絹代　　　　　　絹代(キノコヤ常連客、劇団関係者)
端田　新菜　　　　　　新菜(キノコヤ常連客、劇団関係者)
深澤　しほ　　　　　　ゆり子(キノコヤ常連客)
五十嵐まりこ　　　　　まりこ(映画製作講座でピアノを弾く)
荒木　知佳　　　　　　沙知(キノコヤ店員)
黒川由美子　　　　　　由美子(キノコヤ店主)
金子　岳憲　　　　　　タケシ(沙知の叔父)
大須みづほ　　　　　　みづほ(俳優、赤ちゃんの母親)
安楽　　涼　　　　　　涼(映画監督、赤ちゃんの父親)
小林　えみ　　　　　　えみ(マルジナリア書店店主)
石原　夏実　　　　　　夏実(マルジナリア書店常連客)
和田　清人　　　　　　清人(映画製作講座講師)
伊東　茄那　　　　　　今日子
吉川　愛歩　　　　　　愛歩(干し柿作り)
伊東　沙保　　　　　　緑(春の母親)