ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『女の勲章』(大映東京1961:吉村公三郎)

 新文芸坐にて『女の勲章』(大映東京1961:吉村公三郎)を見る。
 これで田宮二郎が一躍注目されるようになった出世作。断然おもしろい!
 京マチ子若尾文子、叶順子、中村玉緒らを手玉にとる田宮二郎。おとなしくて一番扱いやすいと思っていた中村玉緒が、処女の代償として縫製工場の権利をせしめたりする、男と女の駆け引きのおもしろさ。
 女をきれいに撮りつつ、内面のしたたかさを見事に描ききってしまう、吉村公三郎の演出は本当にうまい。