ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『浪人八景』(東映京都1958:加藤泰)

 フィルムセンター・小ホールにて『浪人八景』(東映京都1958:加藤泰)を見る。
 市川右太衛門特集の2本目。原作が山手樹一郎なので、ユーモアあふれる明朗時代劇である。充分に笑えて、楽しい作品だ。
 長谷川裕見子(船越栄一郎のお母さん)がいい。上品な色気があり、若妻に扮したかと思えば、武家の威厳ある中ろうにも扮したりする。右太衛門や片岡千恵蔵の相手役として、ちょうどつり合いが取れる女優さんなのだ。