ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

藤田まこと

 4月13日生まれ、藤田まこと(ふじた まこと) 本名:原田 真(まこと)

 1933年、東京府池袋生まれ。父は無声映画の頃から活躍した時代劇俳優・藤間林太郎。
 子役でちょこちょこ映画出演して、父の仕事の都合で東京、大阪、京都を転々とし、小学校5回、中学を2回変わる。
 1951年、学資が続かず京都の堀川高校を一年で中退する。
 19歳の時、地方回りの劇団に入り、司会や歌、コントなどをこなす。
 23歳の時、歌う声帯模写を開業、流行歌手の物真似で一本立ちした。
 1957年、大阪・北野劇場に準専属コメディアンとして迎えられる。
 ABCの「びっくり捕物帖」(1957~1960)、「スチャラカ社員」(1961~1966)で人気者になり、「てなもんや三度笠」(1962~1970)は、大阪60%、東京50%の視聴率をマークし、全国的なスターとなる。
 映画初出演は、『星屑の町』(松竹京都1963:的井邦雄)だと思われる。

 『日本の青春』(東京映画製作、東宝1968.06.08公開、監督:小林正樹)
 遠藤周作の「どっこいショ」を、1924年生まれで1年ほど軍隊経験がある廣澤榮が脚本化し、1916年生まれで5年間も戦争に行っていた小林正樹が自分の青春を重ねあわせて監督した作品。
 喜劇役者の藤田まことが、シリアスな演技で世間をアッと言わせたターニングポイントになる代表作である。
 なお、フィルムセンターでは小林正樹特集を行なっていて、『日本の青春』は、4月27日午後3時と5月18日午後6時30分に上映されます。
2000.04.21(金)

 4月13日で69歳になった藤田まことさんは、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002:原田眞人)に出演しています。
 後藤田正晴警察庁長官役です。
2002.05.16(木)