ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『お~い中村君』(大映東京1958:原田治夫)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『お~い中村君』(大映東京1958:原田治夫)を観る。若原一郎の大ヒット曲をベースにした歌謡ラブコメディ。44分。
 恋愛にはオクテな中村君(川崎敬三)が、後輩ながらプレイボーイの中村君(柴田吾郎)を見習って、電車の中で一目惚れした美女と見事ゴールインするお話。
 川崎敬三のお相手が、時代劇女優・近藤美恵子。現代劇出演もだけど、恋愛ヒロインそのものが珍しい。雰囲気が堅いから婦人警官にしたのか、婦警の役だから堅くなってしまったのか、、。
 柴田吾郎(後の田宮二郎)はこの頃から、はったり演技がうまい。ある意味、川崎敬三を完全に食っている。
 最後は、船越英二の中村君まで登場して、「お~い中村君」の大合唱で終了。演出がメリハリきいていたら、もっと面白くなったのに、、。もともと、この監督の実力はこんなもんかな。