きょう2月29日は、原田芳雄(はらだ よしお)さんの4年に一度の誕生日です。1940年生まれの68歳になりました。おめでとうございます。東京都出身。ギルド・B所属。
1940年、東京市下谷区生まれ。生家は日本人形師。
足立区立梅島第二小学校、足立区立第九中学を経て、都立本所工業高校に進み、1960年卒業。
1960年4月、中央区銀座の農業機器会社・泰明商会に入社するが、同年6月に退社。以後は定職を持たない生活。
1963年、俳優座養成所に15期生として入る。同期は、赤座美代子、栗原小巻、三田和代、夏八木勲、地井武男、村井国夫、竜崎勝、前田吟、高橋長英、浜畑賢吉、林隆三、河原崎次郎、秋野太作、二本柳敏恵(現・俊衣)、などの錚々たる顔ぶれで、俗に“花の15期生”という。
1966年、卒業と同時に俳優座に入団。「どれい狩り」(1967)、「狂人なおもて往生をとぐ」(1968)、「鹿の庭」(1969)、「あなた自身のためのレッスン」などの舞台に立つ。
1971年、先輩(12期生)の中村敦夫が、俳優座改革をめざして幹部と対立、退団したのに同調して、大先輩・市原悦子(6期生)らと一緒に退団する。
1968年8月、NETのテレビ時代劇「十一番目の志士」で土方歳三を熱演して評判となる。
映画デビューは、貞永方久、山根成之の共同監督『復讐の歌が聞こえる』(1968)の主役にて。
1975年度キネマ旬報助演男優賞受賞 『祭りの準備』(黒木和雄)
1975年度ブルーリボン賞助演男優賞受賞 『祭りの準備』、『田園に死す』(寺山修司)
1989年度キネマ旬報助演男優賞受賞
『どついたるねん』(阪本順治)、『キスより簡単』(若松孝二)、
『夢見通りの人々』(森東)、『出張』(沖島勲)
1989年度第44回毎日映画コンクール男優助演賞受賞
『どついたるねん』、『出張』、『キスより簡単』、『夢見通りの人々』
1989年度報知映画賞助演男優賞受賞
1990年度日刊スポーツ映画大賞主演男優賞受賞
『浪人街』(黒木和雄)、『われに撃つ用意あり』(若松孝二)
1990年度ブルーリボン賞主演男優賞受賞
『浪人街』、『われに撃つ用意あり』
1992年度キネマ旬報主演男優賞受賞
『寝盗られ宗介』(若松孝二)
1992年度日刊スポーツ映画大賞主演男優賞受賞
『寝盗られ宗介』
1969年に結婚した章代夫人との間に一男一女あり。その一男である喧太(けんた)は1970年3月3日生まれで、ミュージシャンとして活動しており、『CAT'S EYE』(1997:林海象)では、内海俊夫役で俳優として出演もしている。
『赤い鳥逃げた?』(グループ法亡=東宝1973.02.17公開、監督:藤田敏八)
原田芳雄、大門正明、桃井かおりが青春のうっくつした心情の発散を無軌道な行動に求めるさまを描いた作品。
安田南が歌う「赤い鳥逃げた?」の主題歌もよかったが、原田芳雄が歌って大門正明と桃井かおりがバックコーラスの「愛情砂漠」が心に残っている。ともに、作詞・福田みずほ、作編曲・樋口康雄で、樋口は当時売れっ子だった。今どうしているんだろう?
原田芳雄さんの最近作は、
『オリヲン座からの招待状』(2007:三枝健起)、
『Little DJ ~小さな恋の物語~』(2007:永田琴)、
です。
『どろろ』では百鬼丸(妻夫木聡)の育ての親・寿海に扮し、
『オリヲン座からの招待状』ではオリヲン座を守り続けてきた平成時代の仙波留吉に扮し、
『Little DJ ~小さな恋の物語~』では大先生こと高崎雄二院長に扮していました。
写真は、『オリヲン座からの招待状』から。