シネマスクエアとうきゅうにて、『北辰斜にさすところ』(2007:神山征二郎)を見る。1000円(映画の日)。パンフレット700円。
今回も見逃してしまうのか神山征二郎作品、と思っていたら、まだモーニングショーで上映されていてなんとかすべり込みセーフ。
引退した医者・三國連太郎が、同窓会役員・神山繁からのインタビュー記事を、孫息子に語る旧制七高の思い出話、という形で話が始まる。
旧制高校のバンカラやら、情熱あふれる青春をよく描いていて、好きな作品である。ただ難を言えば、三國が頑なに鹿児島へ帰ることを拒む理由が緒形直人の戦死にあるとしても、それを納得させるための二人の交流描写が弱かったのではなかろうか。また、一転して行くことに決めた理由が、孫の鹿児島大学入学というのもちょいと弱いなあ。
それにも増して、回想の中の旧制高校生たちよりも、現在の元旧制高校生たちのなんとハツラツと元気のいいことよ!
三國連太郎を始めとして、神山繁、北村和夫(これが遺作)、坂上二郎、土屋嘉男、滝田裕介、犬塚弘、等々みんな若いぞ!