ユナイテッド・シネマ豊洲にて、『隠し砦の三悪人』(2008:樋口真嗣)を見る。無料(6ポイントで1本無料)。パンフレット600円。
まるっきりの再映画化『椿三十郎』(2007:森田芳光)よりは、こちらのほうを期待していた。長澤まさみが雪姫を演じることも期待値が高まった理由ではあるが、松本潤が参加したということは、かなりアレンジが出てくるだろうという期待である。
期待通り、ストーリー変更があり、なかなかおもしろそうな展開ではある。しかし、そこまでである。『ローレライ』の監督だけあって、密室が得意なのか、せせこましい演出しかできないのか、人物のアップアップの連続でスケール感が感じられない。
また、長澤まさみのホットパンツ姿を封印したのだったら、艶やかなお姫様スタイルで、観客をあっと驚かせてほしかった。それが、ローレライを縦長にしたようなむさ苦しい砦で、しかも中盤あたりで、お姫様スタイルになってしまっては、おどろきようもない。ここは原作通りにラストに持ってくるべきであった。そうすれば、長澤まさみの魅力全開となったのに。