ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

05月18日、土屋嘉男(2008)

 きょう5月18日は、土屋嘉男(つちや よしお)さんの誕生日です。1927年生まれの81歳になりました。おめでとうございます。
 1927年、山梨県塩山市生まれ。
 父・操、母・種子の二男三女の長男。父は坪内逍遥門下の英文学者、歴史学者の大学教授。
 塩山小学校時代からシェイクスピアに親しみ、県立日川中学に進むと、甲府市疎開していた太宰治の影響からか、文学・演劇志望に傾く。
 医師になるため山梨医学専門学校に入学、1949年に卒業する。
 が、結局は1950年に俳優座養成所に2期生として入所する。同期に小沢昭一、高橋昌也、早野寿郎、城所英夫井上昭文、滝田裕介、藤田啓二、宮崎恭子、などがいる。
 1953年3月、養成所を卒業する。と同時に俳優座座員となる。同期60名弱の中の4名である。
 1953年春、黒澤明に抜擢され、『七人の侍』の百姓・利吉に扮して映画デビューする。これ以降、東宝と契約して多数の映画に出演する。
 黒澤明との出会いから別れまでを綴った「クロサワさーん!黒澤明との素晴らしき日々」を1999年に新潮社から出版(1500円)している。
 土屋嘉男さんの最近作は、『北辰斜にさすところ』(2007:神山征二郎)です。七高野球部OBの赤木吾郎に扮していました。