ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『体育館ベイビー』(2008:深川栄洋)






 シネマート新宿2にて『体育館ベイビー』(2008:深川栄洋)を見る。1000円(月曜日)。
 『同級生』(2008:深川栄洋)がピュアな男女高校生の恋愛を描いていたのに対して、こちらは男子高校生3人の同性愛。でも、ちっともいやらしくなく、むしろさわやかである。
 登場人物はすべて『同級生』と同じ。主人公・柴原潤(中村優一)が競泳のライバル・村井直樹(高橋優太)と幼なじみ・加藤翔一(久保翔)から思いを寄せられる設定を全面に押し出している。だから、入院中の早川希実(桐谷美鈴)は翔一と絡むことになる。これがおおきな違い。
 『狼少女』でも夜のシーンは印象的だったが、今回は夜のプールが抜群の効果をあげている。月明かりのような照明に浮かび上がるダークブルーのプール。そこで泳ぐ柴原と村井、作品のテーマを表しているかのような魅力的シーンであった。