ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『長い長い殺人』(2008:麻生学)




 シネマート六本木1にて『長い長い殺人』(2008:麻生学)を見る。1000円(月曜日)。パンフレット600円。
 お気に入りの役者がいっばい出てきて、それだけでも見応え充分。宮部みゆき原作の映画化作品は『模倣犯』『理由』と見ている。様々な問題ある人物がたくさん出てきて、それぞれのドラマを展開するストーリーは充分に魅力的である。しかし、確固たる主人公が希薄で感情移入できない。
 この『長い長い殺人』も同様の欠点がある。1週間以上たった今、誰が主人公だったのか、何のための殺人だったのか?
 原作の不備というか、演出力のなさ、ということかな。