ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『カメレオン』(2008:阪本順治)





 丸の内TOEI②にて『カメレオン』(2008:阪本順治)を見る。1300円(前売り券)。パンフレット500円。
 製作・黒澤満、脚本・丸山昇一松田優作のために企画した作品。30年経って藤原竜也主演作として蘇った。
 出だしの結婚披露宴、もう少し、スピーディーにメリハリの利いた演出ができなかったのだろうか。見ている観客が「ウーン、だまされた!」と驚くような描き方、これが成功してれば、少しは違った展開になったかも。
 それと、ラスト、藤原竜也豊原功補の対決アクションシーンがないのは、肩すかしを食らったようで腑に落ちない。
 華奢な身体でアクションを見事にこなし、なかなか頑張っている藤原竜也。演技はうまいのだが、トーンがくらいのだ。もっと明るさ、ユーモアが欲しい。そうすれば、演技の幅が広がり、日本映画を代表する俳優になれるのだが。