『一枚のハガキ』(2011:新藤兼人)をヒューマントラストシネマ有楽町シアター2にて見る。1000円(水曜日)、パンフレット800円。
30~40代の中年が応召され、こき使われ、殺されてしまう無念さ。くじで生き残ってしまった男の後ろめたさ。愛する家族を次から次へと失いながらも、その家でしか生きる術を知らない女。それらの感情をなんのてらいもなく、ストレートにぶつけた新藤兼人の情熱には、ただただ敬服するしかない。
静・豊川悦司と動・大竹しのぶが結ばれ、麦をまき収穫するラスト、今までの新藤兼人作品ではまるで見ることができなかった明るいエンディングである。それは監督が、われわれ観客に託した明るい未来への希望にあふれたメッセージとして、受け継いでいきたいと思う。
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