ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『愛と誠』(2012:三池崇史)




 『愛と誠』(2012:三池崇史)を角川シネマ有楽町にて見る。1000円(水曜日)、パン
フレット800円。
 おもしろい! 抱腹絶倒のおもしろさ、今年一番の快作だ!!
 『新・仁義の墓場』(2002)、『ゼブラーマン』(2004)、『妖怪大戦争』(2005)、『ヤッターマン』(2009)、『十三人の刺客』(2010)、『忍たま乱太郎』(2011)、『一命』(2011)、と再映画化にチャレンジし続けた三池崇史。今回の『愛と誠』でやっと成功したと言える。
 のっけから、太賀誠役の妻夫木聡が「激しい恋」(1974:西城秀樹)を歌って踊る。不良グループがそれに合わせて踊る。歌い踊りながらの喧嘩シーン。
 次が、石清水弘役=斎藤工が「空に太陽がある限り」(1971:にしきのあきら)にて早乙女愛への愛を高らかに歌い上げる。
 そして真打、早乙女愛武井咲が「あの素晴しい愛をもう一度」(1971:北山修加藤和彦)を太賀誠への愛情表現として踊りながら歌う。「あのすばらしい あい~をもういちど」のフレーズで「あい~」のところをエコーをつけて鼻を伸ばすポーズ、これが笑ってしまう。
 さらには、早乙女愛の母親=一青窈が「曙」(オリジナル)を歌い、父親=市村正親は「愛のために」(オリジナル)を朗々と歌う。
 高原由紀=大野いとは「夢は夜ひらく」(1970:藤圭子)、太賀誠の母親・余貴美子は「酒と泪と男と女」(1976:河島英五)、座王権太=伊原剛志は「オオカミ少年ケンのテーマ」(1963)、ガム子=安藤サクラは「また逢う日まで」(1971:尾崎紀世彦)をそれぞれ情感たぷりに歌う。
 ラストは、「愛と誠のファンタジア」(オリジナル)を一青窈妻夫木聡武井咲斎藤工の合唱で締める。
 ミュージカルのアイデアは脚本の宅麻孝行、振り付け・パパイヤ鈴木、音楽・小林武史、それを映像化した三池崇史、これらのチームワークがすばらしい。
 純愛を照れずに堂々と描ききるには、ミュージカルという手法が一番最適だった、というのを映画がみごとに証明してくれた。
 満足、満足、大満足!

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