ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『鉄砲玉の美学』(白楊社=ATG1973:中島貞夫)

 『鉄砲玉の美学』(白楊社=ATG1973:中島貞夫)を、国立映画アーカイブ(旧名称:フィルムセンター)長瀬記念ホール OZUにて見る。6月29日から始まった「逝ける映画人を偲んで2017ー2018」特集の1本。310円。再々見。

 主人公・小池清に扮した渡瀬恒彦を偲んで、、、。
 
内容がヤクザ映画と変わり映えしなかったので、この程度の内容だったらATGと提携しなくても、会社企画で実現できなかったのかな、、、と当時思ったものでした。
久しぶりに見て、やはり面白くない。チンピラが鉄砲玉に成り上がったセコさぶりは出ていたが、それをお膳立てする状況描写もセコすぎる。
ATGの1000万円映画、ATG側が500万円用意して、残りを中島貞夫側が500万円、もっとかかったら中島側の持ち出し。そんな製作現場だから、渡瀬恒彦の独り舞台。小池朝雄は2シーンだけの絡み、後の重鎮たちは声だけの出演。
荒木一郎や大木正司らは麻雀シーンのみの出演。渡瀬のチンピラぶりを強調する場面ではあるが、やたら長い。渡瀬がテキ屋の商売道具・ウサギにしても、やたらと挿入カットが多い。
宮崎で鉄砲玉として弾けるまでにダラダラと時間だけが過ぎて、

 



97分、35mm、カラー。


2019年7月27日(土)鑑賞

     スタッフ
監督 中島貞夫
脚本 野上龍雄
撮影 増田敏雄
音楽 頭脳警察
音楽監修 荒木一郎



   キャスト
渡瀬恒彦
荒木一郎
杉本美樹
森みつる
小池朝雄
川谷拓三
碧川じゅん
松井康子
望月節子
城恵美
大木正司
広瀬義宣