『ステップ』(2020：飯塚健)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン９にて見る。1100円。
妻に先立たれた主人公が、幼い娘を抱えて周囲の優しさに支えられ、娘とともに成長していく10年間の奮闘の日々を描いた作品。
２歳児の娘を最初に保育園に預ける日からスタート。保育園に通算16年間預けた私から見ても、もう少し描いてもいいのでは？、、、という点が多々あり。たとえば、普通の保育園は慣らし保育があって、１～２週間かけて徐々に普通保育に慣らしていく。この作品のように初日からフルには預からない。そこら辺のことは映画的ウソとしても、病気のシーンがない。小学校６年間の皆勤賞はあっても、幼い子どもが１日も病気で休まないということはありえない。そんな病気などのエピソードを加えることで、周囲の支えがいかに重要か、という作品により深みが増すのではなかろうか。
もうひとつの不満。妻が亡くなって、営業職から定時で退社できる総務職に移動。娘が小学校に上がる時期に営業職に復帰。これって「１番じゃなければいけないんですか？」のアンチテーゼみたいなもんで、総務よりは営業が１番、と言っているようなもんですね。子育てだってりっぱな仕事だし、総務だって重要な仕事。お話を面白くするための営業復帰はわかるけど、ここは地道に総務に勤めながらの子育てを描いてほしかったなあ。
と、不満を述べてしまったが、普通の父親サラリーマンを演じた山田孝之が爽やかだったし、國村隼のセリフには泣かされたし、美紀役の３人も巧かったし、おおむね満足、満足。
カメオ出演の中川大志は、『全員、片想い／MY NICKNAME is BUTATCHI』(2016：飯塚健)と『虹色デイズ』(2018：飯塚健)にて主演しているので、そのつながりかな？
７月18日(土)鑑賞
スタッフ
監 督 飯塚 健
脚 本 飯塚 健
原 作 重松 清「ステップ」(中公文庫)
エグゼクティブプロデューサー 寺島ヨシキ
製 作 勝股 英夫
〃 松井 智
〃 多湖 慎一
〃 清水 武善
〃 佐竹 一美
〃 松田 陽三
チーフプロデューサー 西山 剛史
〃 宇田川 寧
プロデューサー 高尾 沙織
〃 柴原 祐一
撮 影 川島 周
美 術 佐久嶋依里
装 飾 山本 直輝
音 楽 海田 庄吾
主題歌 秦 基博「在る」(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
録 音 反町 憲人
音響効果 松浦 大樹
照 明 本間 大海
編 集 飯塚 健
〃 木村 悦子
衣裳・スタイリスト 白石 敦子
ヘアメイク 内城千栄子
キャスティング 細川久美子
ラインプロデューサー 濱松 洋一
制作担当 後藤 一郎
助監督 杉岡 知哉
スクリプター 石川 愛子
VFXスーパーバイザー 小坂 一順
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
宣伝 KICCORIT
製作プロダクション ダブ
製作幹事・配給 エイベックス・ピクチャーズ
製作 映画『ステップ』製作委員会
(エイベックス・ピクチャーズ、ハピネット、名古屋テレビ放送、
清栄コーポレーション、TBSラジオ、ダブ、中央公論新社)
キャスト
山田 孝之 武田健一
田中 里念 武田美紀(９～12歳)
白鳥 玉季 武田美紀(６～８歳)
中野 翠咲 武田美紀(２歳)
伊藤 沙莉 ケロ先生(保育士)
川栄 李奈 亡き妻・朋子
川栄 李奈 成瀬舞(カフェの従業員)
広末 涼子 斎藤奈々恵(派遣社員、健一の同僚)
余 貴美子 村松美千代(朋子の母親)
國村 隼 村松 明(朋子の父親)
岩松 了 営業部長(健一の元上司)
中川 大志 健一と元上司が昼食をとる蕎麦屋から出てくるサラリーマン
日高 七海 原先生(美紀が小学１年時の担任)
角田 晃広 村松良彦(健一の義兄)
片岡 礼子 村松翠(良彦の妻)
？ 美紀の曾祖母
？ 健一の父親
？ 健一の母親
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