以上、『水は海に向かって流れる』(2023:前田哲)より
『水は海に向かって流れる』(2023:前田哲)を、TOHOシネマズ日本橋スクリーン4にて見る。1300円。6月1日からTOHOシネマズ系は100円値上げ。と同時にネットでチケット購入すると、URLより2次元コードを表示して、入り口で読みとる方式に移行。発券しなくてもいいので少し楽になった。
高校通学に近いということで、叔父(母の弟)さん・歌川茂道の家に同居することになった熊沢直達。その家は二階建ての一軒家。シェアハウスとして、漫画家であることを姉に隠している叔父さん、世界中を飛び回っている大学教授・成瀬賢三、女装占い師の泉谷颯、いつも不愛想な26歳のOL・榊千紗、が住んでいる。また、颯の妹で直達の同級生・泉谷楓が我が家同様に出入りしている。
面白いキャラクターたちはさりげなく描いていて、あくまでも直達と榊千紗との交流がメイン。二人の親同士の過去が大きなテーマともなり、距離が縮まっていく過程もていねいに描いていて、なかなかいい。直達に恋する楓の描写もこれまたいい。直達と楓だけでも1本の映画にもなりそうな内容をギュッと凝縮されていて演出の力を感じられる。
當真あみのフレッシュな魅力があふれているし、主人公といってもいい大西利空は思慮深い純な高校生を堂々と演じていた。撮影時は二人とも中学3年生、公開時は高校2年生、これからが楽しみである。
その二人を優しく見つめている広瀬すず。一歩引いたところで脇に徹しているようで、相手の父親、自分の母親に対峙するところなどは、存在感バツグンで、やはり主演としてさらなるグレートアップしていた。
前田哲監督、絶好調である。
2023年6月10日(土)鑑賞
スタッフ
監 督 前田 哲
脚 本 大島 里美
原 作 田島 列島
「水は海に向かって流れる」
(講談社「少年マガジンKCDX」刊)
エグゼクティブプロデューサー
小西 啓介
〃 和田 佳恵
〃 高見 洋平
〃 出來由紀子
〃 平体 雄二
企画・プロデュース 関口 周平
プロデューサー 近藤あゆみ
撮 影 池田 直矢
美 術 布部 雅人
装 飾 大原 清孝
音 楽 羽毛田丈史
主題歌 スピッツ
「ときめきpart1」(Polydor Records)
録 音 西山 徹
音響効果 佐藤 祥子
照 明 舘野 秀樹
編 集 田端 華子
衣 裳 立花 文乃
ヘアメイク 岩本みちる
ヘアメイク(広瀬すず) 豊川 京子
選 曲 泉 清二
制作担当 守田 健二
助監督 玉澤 恭平
記 録 原田 侑子
宣伝プロデューサー 田中 弘美
公開年月日:2023.06.09
上映時間:123分
カラー/ビスタ/デジタル
製作会社:ハピネットファントム・スタジオ=テレビ東京=講談社=フォスター・プラス=スタジオブルー
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作プロダクション:スタジオブルー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
キャスト
広瀬 すず 榊千紗
大西 利空 熊沢直達
高良 健吾 歌川茂道(直達の叔父)
戸塚 純貴 泉谷颯<いずみや はやて>
當真 あみ 泉谷楓<いずみや かえで>
生瀬 勝久 成瀬賢三(大学教授)
勝村 政信 榊謹悟(千紗の父親、成瀬の親友)
北村有起哉 熊沢達夫(直達の父親)
山口香緒里 直達の母親
坂井 真紀 高島紗苗(千紗の母親)
矢柴 俊博 紗苗の夫
? 直達・楓の女子同級生で陸上部マネージャー
? 直達・楓の男子同級生
? 直達・楓の男子同級生
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