ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『ブラインドマン』(2021-2022:テーム・ニッキ)






以上、『ブラインドマン』(2021-2022:テーム・ニッキ)より


 『ブラインドマン』(2021-2022:テーム・ニッキ)を、国立映画アーカイブ小ホールにて見る。6月2日(金)から始まった「EUフィルムデーズ2023」の1本。310円。

ブラインドマン(86分・DCP) フィンランド Finland 
Sokea mies joka ei halunnut nähdä Titanicia / The Blind Man Who Did Not Want to See Titanic
【言語 Language】フィンランド語 Finnish
【字幕 Subtitles】日本語 Japanese
 愛する人の元へ行こうとしたばかりに地獄を見ることになった男の姿を描いたスリリングな物語。ヤーッコは盲目で、車椅子での生活を余儀なくされている。遠く離れた場所に住む、愛するシルパには直接会ったことはないが、毎日電話で話している。ある日、ショックな出来事に動揺する彼女の声を聞き、ヤーッコは彼女のもとへ駆けつけることを決意する。
以上、国立映画アーカイブの解説より

 初見。
 主人公ヤーッコは目がほとんど見えず、胸から下の下半身不随の車椅子でワンルームの一人暮らし。頼みの綱は携帯で、まだ会ったこともない遠く離れた彼女と会話することが楽しみ。その彼女も身体が悪い。このワンルーム、といっても、目の見えない主人公目線なので、画面をぼやけさせて、男のアップのみで、全体像がわからない。会話はウェットにとんだ、楽しいものではあるが、こんな調子で最後までいくのかと思うと、見たことを後悔し始める。
 しかし、男は勇気を振り絞り、離れた彼女に会いに行こうと決意、外へ出る。介護スタッフの補助もあり、あと少しで彼女の家。そこで暴漢に襲われて、、。
 二人組は、金を引き出すことをあきらめて、男を置き去りに。ここらへんの描写がなかなかスリリングで、見る側も男の目線になっているので、車椅子をソロリソロリと動かすたびに、障害物はないか、段差はないか、とハラハラドキドキ。
 バランスを崩して、車椅子ごと倒れて放り出される男。助けを求めても誰もいない。やがて犬の鳴き声。映画に登場する犬の名前をいくつか叫んで、犬がやって来て、すぐ飼い主も駆けつける。
 最後は、彼女の家に連れて行ってもらい、初めての抱擁、、、。つかの間の愛、、、。
 主人公のペトリ・ポイコライネンは俳優であり本物の筋萎縮性患者でもある。2021年製作なので、2023年現在は、もっと症状が進行しているかもしれない、、。
 主人公が病気になる前は、映画オタクで、という設定は、監督そのものを反映しているのだろう。冒頭に流れた挨拶映像では、後ろの壁に007シリーズの映画ポスターが何枚か貼られていた。
2023年6月14日(水)鑑賞

       スタッフ
監 督        テーム・ニッキ
製 作        テーム・ニッキ
 〃         ヤニ・ペーセー
脚 本        テーム・ニッキ

公開年月日:2022.11.19 フィンランド映画祭2022にて初上映
上映時間:86分
カラー/ビスタ/デジタル

       キャスト
ペトリ・ポイコライネン  
マリヤーナ・マイヤラ    
サムリ・ヤスキーオ     
ラミ・ルシネン

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