『草原の子テングリ』(桜映画社1977：大塚康生)

以上、『草原の子テングリ』(桜映画社1977：大塚康生)より

　『草原の子テングリ』(桜映画社1977：大塚康生)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の１本。同時上映『うる星やつら２ビューティフル・ドリーマー』(1984：押井守)、310円。

草原の子テングリ(22分・35mm・カラー)
追悼：(監督・作画監督)大塚康生
　雪印乳業のPR映画として製作された短篇アニメーション。東映動画出身の大塚康生らがAプロダクションを改組する形で設立したシンエイ動画がアニメーション制作を手がけている。手塚治虫が原案を担当し、東映動画時代からアニメーターたちのリーダー的存在だった大塚にとって初の監督作品となった。原画には椛島義夫や近藤喜文のほか、ノンクレジットで宮崎駿、小田部羊一らも参加。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

　初見。
　中央アジアの草原で子牛のタルタルと兄弟のように育った少年テングリは、食べ物のなくなった村で村人たちがタルタルを殺して食べようとしているのを知り、秘かにタルタルを逃がす。数年後、成長したテングリは、タルタルと再会するが…。
　成牛となったタルタルが、冬場の食料不足対策として、チーズの作り方をテングリに教える。そうすれば、牛を殺さずに済む。このくだりが、雪印乳業のPR映画としての最低限の主張かな。
８月11日(金)鑑賞

　　　　　　　スタッフ
演　出　　　　　　　　大塚　康生
原　案　　　　　　　　手塚　治虫
製　作　　　　　　　　村山　英世
企　画　　　　　　　　雪印乳業
 作画監督　　　　　　　大塚　康生
音　楽　　　　　　　　間宮　芳生
原　画　　　　　　　　椛島　義夫
　〃　　　　　　　　　大塚　康生
　〃　　　　　　　　　近藤　喜文
　〃　　　　　　　　　中村　英一
　〃　　　　　　　　　本木　久年
　〃　　　　　　　　　青木　悠三
　〃　　　　　　　　　矢沢　則子
　〃　　　　　　　　　小田部羊一
撮　影　　　　　　　　若菜　章夫
録　音　　　　　　　　浦上　靖夫
レイアウト　　　　　　大塚　康生
　〃　　　　　　　　　宮崎　　駿