
『一粒の麦』(大衆文芸映画1932:福西ジョージ)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。4月7日(火)から始まった「発掘された映画たち2026」特集の1本。1100円。
一粒の麦(62分 35mm・20fps・無声・白黒)
キリスト教社会主義運動家として名高い賀川豊彦による同名小説の映画化。奉公先で不義理を働き故郷に戻ってきた嘉吉(里見)だが、大酒飲みの父や、病の弟などによって家庭は困窮していた。苦しい現実から逃げ出そうとするが、神の道を説く村野先生の仲間となり社会運動へ参画する。やがて嘉吉が徴兵されると、彼の運動に共鳴した芳枝(歌川)は、嘉吉の家族を献身的に支えるが…。禁酒運動や立体農業など賀川の思想が散りばめられており、本作を携えて渡米した賀川によって米国でも上映された。撮影は『西鶴一代女』(1952:溝口健二)で知られる平野好美。
(原版寄贈:賀川豊彦記念松沢資料館)
1932(大衆文芸映画)(監)福西ジョージ(原)賀川豊彦(脚)山本三八(撮)平野好美(出)里見明、月岡正美、歌川絹枝、中村園枝、大井正夫、玉島愛造、八幡順一郎、矢野伊之助、川島美奈子
(以上、国立映画アーカイブの解説より)
ニュープリントではあるが、原版が穴ぼこだらけの画質。今にもその穴が広がって燃えてしまうようなネガ状態。字幕も良く読み取れないので、半分も理解できなかった。
主演の里見明(1901.05.16~1972.12.27)は浅草オペラで人気者となり、1923年に帝キネに入って映画デビュー。澤蘭子と共演した『籠の鳥』(帝キネ1924:松本英一)が大ヒット。この1920年代が絶頂期だったようで、1930年代半ばに俳優引退。
ヒロインの歌川絹枝(1913.06.27~?)は、1927年松竹蒲田に入社して立花八千代の芸名で映画デビュー。1929年12月に東亜キネマに入って、芸名を歌川絹枝に改名。スター俳優となる。
大衆文芸映画社は1931年9月に設立、1932年7月に活動停止。この間9本製作して、歌川絹枝は7本出演。
福西譲治(1903.06.01~?)は、歯科医専卒業。歯科医の免許を持ちながら、1926年に東亜キネマ宣伝部入社。1929年に監督デビュー。30数本監督して1933年に引退(?)、その後は歯科医となる。監督名義は、福西譲治が主で、福西ジョージは数本。
調べ出したらキリがないので、今回はこれくらいで終了。
2026年4月9日(木)鑑賞
製作国:日本
製作年:1932
公開年月日:1932.07.01
上映時間:(12巻)
製作会社:大衆文芸映画社
配給:日活
無声/モノクロ/スタンダード/35mm
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