ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『脱獄囚』(東宝1957:鈴木英夫)

 18日シネマアートン下北沢にて、『脱獄囚』(東宝1957:鈴木英夫)を見る。
 復讐に燃える脱獄囚・佐藤允が警部・池部良の妻・草笛光子を狙う。
 スリルとサスペンスに満ち溢れた丸一日のできごとをたった87分にまとめた傑作。手に汗握り、固唾をのんでスクリーンに見入ってしまった。
 『危険な英雄』が92分、『脱獄囚』は87分。きっちりとまとめあげる鈴木英夫の手腕を、最近のダラダラと長い作品を作りだす監督たちは見習ってほしいものだ。