『どろろ』(東宝配給2007:塩田明彦)をユナイテッドシネマ豊洲にて見る。1000円の日。
どろろの柴咲コウがいい。若手女優で、泥だらけになりながら走り回り悪口雑言叫びまくるのが、さまになっているのは彼女しかいない。まさに適役。
百鬼丸の妻夫木聡がこれまたいい。今までのひょうきんな面を封じ込め、虚無の境地を演じきっている。そうだ、彼は『眠狂四郎』を演じられる役者に成長したのだ。
ラスト、母親・原田美枝子、弟・瑛太、柴咲コウらが一堂に会する。そこでの父親・中井貴一と妻夫木聡の対決、見応え充分である。CGと人間ドラマの見事な融合。演出力のある塩田明彦が監督したからこその傑作誕生である。
続編が楽しみ!