2007-03-29 『紙屋悦子の青春』(2006:黒木和雄) 2006年作品 池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『紙屋悦子の青春』(2006:黒木和雄)を見る。 こんなに面白いとは思わなかった。短いセンテンスで進む会話、微妙な間、小津の映画のようだ。違うのはカメラ据えっぱなし、こちらは溝口健二のよう。 小林薫、本上まなみ、原田知世、永瀬正敏、松岡俊介らがほんとにうまい。日常のさりげない会話から戦争の悲劇が垣間見られ、見るものの心を打つ。傑作である。