ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

2006年作品

『暗いところで待ち合わせ』(2006:天願大介)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『暗いところで待ち合わせ』(2006:天願大介)を見る。 盲目のミチル(田中麗奈)は、父親(岸部一徳)に死なれて一人暮らし。そこへ殺人事件の容疑者・アキヒロ(チェン・ボーリン)が侵入してくる。…

『紀子の食卓』(2006:園子温)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『紀子の食卓』(2006:園子温)を見る。 何にもない地方都市、家族の中で長女を演じられなくなった17歳の紀子(吹石一恵)が東京へと家出する。しかし、そこではレンタル家族の一員としてまた娘役…

『幸福<しあわせ>のスイッチ』(2006:安田真奈)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『幸福<しあわせ>のスイッチ』(2006:安田真奈)を見る。 沢田研二、本上まなみ、上野樹里、中村静香らが、みんなほんわかとした雰囲気でいい味わいをだしている。こころがなごむ作品。沢田研二…

『紙屋悦子の青春』(2006:黒木和雄)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『紙屋悦子の青春』(2006:黒木和雄)を見る。 こんなに面白いとは思わなかった。短いセンテンスで進む会話、微妙な間、小津の映画のようだ。違うのはカメラ据えっぱなし、こちらは溝口健二のよ…

『二人日和』(2006:野村恵一)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『二人日和』(2006:野村惠一)を見る。 40年間連れ添った栗塚旭と藤村志保の夫婦。毎日近所の神社の清水をペットボトル(2リットル)2本汲んでくる夫。その水でおいしいコーヒーを飲む二人。子…

『ピーナッツ』(2006:内村光良)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『ピーナッツ』(2006:内村光良)を見る。 これが意外にいいのだ。草野球を通じて人々が再生していくドラマをきっちりと描いているところが実にいい。 ところどころ、空回りのギャグがあるのは…

『シムソンズ』(2006:佐藤祐市)

池袋・新文芸坐にて「気になる日本映画達<アイツラ>2006」の1本『シムソンズ』(2006:佐藤祐市)を見る。 やっと見れた。おもしろい。カーリングのルールもわかりやすく説明してくれて、ゲーム内容が理解できる。女子高校生4人の個性をきっちりと描き分けて…

『犬神家の一族』(東宝配給2006:市川崑)

終了間際の『犬神家の一族』(東宝配給2006:市川崑)をユナイテッドシネマ豊洲にて見る。 1976年度版に比べて、あっさりしている。また、ユーモアが少ない。 これを作る必然性があったのだろうか?

『酒井家のしあわせ』(2006:呉美保)

アミューズCQN1にて『酒井家のしあわせ』(2006:呉美保)を見る。水曜日の1000円を狙う。 宣伝チラシでは男の子がそっぽを向いているので、また家族が崩壊する話かなと思ったら、これが実にいいのだ。家族の病気というハッピーな内容ではないが、それがき…

『NANA2』(東宝配給2006:大谷健太郎)

ユナイテッドシネマ豊洲にて『NANA2』(東宝配給2006:大谷健太郎)を見る。21時開始の回を、たったひとりで見る。 やはり、宮崎あおいの存在は大きかった。市川由衣では見劣りしてしまう。

『LOVE MY LIFE』

シアターN渋谷1にて『LOVE MY LIFE』(2006:川野浩司)を見る。 これが予想外にいいのだ。女の子たちの恋愛を明るく爽やかに、そして前向きに描いているのが実にいい。何よりも、いちこを演じた吉井怜の笑顔が素敵だ。20歳前後の女の子が街中でスキップする…

『市川崑物語』(2006:岩井俊二)

新しくオープンした新宿ガーデンシネマ2にて『市川崑物語』(ザナドゥー配給2006:岩井俊二)を見る。これは岩井俊二からの市川崑への傑作“ラブレター”です。市川崑と和田夏十のラブストーリーにも感銘を受け、ラスト近くには涙さえ流れてきました。 本年度、…

『ありがとう』(2006:万田邦敏)

丸の内TOEI①にて『ありがとう』(東映配給2006:万田邦敏)を見る。 宣伝は阪神淡路大震災からの復興物語のみに絞っていたので、あまり期待していなかった。けれど、これがなんと、後半はプロゴルファー誕生物語なのだ。これが実にいいのだ。本格的なゴルフ映…

『武士の一分』

映画の日、最後の締めはレイトショー22時15分の回、終了は00時26分。 さすがに3作目ともなると、『たそがれ清兵衛』(2002)ほどの新鮮味はなくなっている。けれども、夫婦愛というワンテーマに絞って描いた世界は見事です。 妻役の檀れいが最大の収穫かな。

『アジアンタム ブルー』

ユナイテッド・シネマ豊洲にて『アジアンタム ブルー』(2006:藤田明二)を見る。 淡々とした静かなやさしい映画です。恋人がガンに侵されて死にいたる訳だが、号泣もなく、あるがままに死を受け入れている。その最期を美しい地中海を二人で見ながら死んでいく…

『悲しき天使』

下北沢シネマアートンにて『悲しき天使』(2006:大森一樹)を見る。これは傑作! 岸部一徳と高岡早紀の刑事が、拳銃を持った殺人犯・山本未来が立ち寄るであろう元恋人の家を張り込む。まさに、平成版『張込み』(松竹大船1957:野村芳太郎)である。しかも、女…

『デスノート the last name』大ヒット

11月3日公開の3本のうち、『デスノート the last name』が大ヒットしているようです。某シネコン200席余のシアター4回上映のうち、3日は1・2回目が残少で3・4回目が満席、4日は1回目が残少で2・3・4回目が満席という状況。 『手紙』は両日とも…

『県庁の星』(西谷弘)

『県庁の星』(2006:西谷弘)にもクリスマスの季節が登場します。スーパー満天堂の飾りつけでクリスマスの時期だなとわかります。 その季節に大ヒットさせた“祝い膳”、なぜ売れたのかな? パンフレットを読むとなんとなくわかるけど、映画ではその過程が描き…

『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(2006:中江功)

『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(東宝配給2006:中江功)をシネクイントの平日1回目割引1000円で見る。 これは、少年の童貞喪失物語なのだろうか? 高校を出てガソリンスタンドでアルバイトをしている少年が、一人暮らしを始める。アルバイトの同僚であ…

『涙そうそう』(土井裕泰)

『涙そうそう』(東宝配給2006:土井裕泰)を木曜日に日劇2で見る。 前から4列目中央に陣取る。前後左右誰も座っていない快適な環境で、思う存分、涙を流すことができた。 登場人物がみんないい人ばかりで、さわやかな感動を受ける。特に子役が素晴らしく、…

『旅の贈りもの/0:00発』(原田昌樹)

水曜日、銀座テアトルシネマの16:20の回にて『旅のおくりもの/0:00発』(2006:原田昌樹)を見る。 列車に乗り合わせた人々のグランドホテル形式のドラマ。私好みの作品かな?と、それにフジテレビで小倉智昭も「いい映画だ」と宣伝していたので、期待を…

『出口のない海』(佐々部清)

『出口のない海』(松竹配給2006:佐々部清)をやっと見る。 良心作である。しかし、感動は得られない。部分部分は悪くはない。それが大きなうねりとして、見るものに押し寄せてこない。登場人物たちに熱い思いが出てないからだろう。 例えば、市川海老蔵と上…

『単騎、千里を走る。』(チャン・イーモー)

『単騎、千里を走る。』(2006:チャン・イーモー)は、高倉健のみを見られればそれで満足という作品。チャン・イーモーが高倉健を主演にして撮ってみたかったというそれだけ。 高倉健と中井貴一の親子関係のドラマが見たかったなあ。2006.05.20(土) 「単騎、千…

『THE有頂天ホテル』(三谷幸喜)

『THE有頂天ホテル』(フジテレビ=東宝2006:三谷幸喜)、人気俳優が勢ぞろいしてお話が楽しく展開しておもしろい。 でも、これだけの豪華キャストで、ひとりとして印象に残る人がいないのはどうしたことだろう。みんなを均等に扱ったせいで、個々の見せ場は…

『輪廻』(清水崇)

『輪廻』(2006:清水崇)は、みごとにだまされたという快感が心地良い。 また、優香の迫真の恐怖演技を見るだけでも価値あり。2006.05.14(日)

『LOFT/ロフト』(黒沢清)

水曜日、テアトル新宿にて『LOFT/ロフト』(2006:黒沢清)を見る。 黒沢清作品なので例によっておもしろくはない。中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊が出ているから見たようなもの。それでも中谷美紀が何物かにおびえるシーンはさすがに見せてくれる。充分す…

『ストロベリーショートケイクス』(矢崎仁司)

水曜日、シネアミューズ・イーストにて『ストロベリーショートケイクス』(アップリンク=キュービカル・エンタテインメント配給2006:矢崎仁)を見る。超満員である。 4人の女たち(里子、秋代、ちひろ、塔子)の仕事、恋愛、将来への夢などの思いをじっくりと…

『フラガール』(李相日)

『フラガール』(シネカノン2006:李相日)を見る。水曜日午前10時30分、アミューズCQN1は満員である。 ラストのフラダンスは圧巻!!ノリノリで涙を流して感動してしまった。 松雪泰子は『子ぎつねヘレン』に次いで好演。 蒼井優のうまさは織り込み済みだが…

『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)

『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)、2日夜に丸の内ピカデリー1で見てきました。 いい映画です。登場人物、ひとりひとりへの愛情あふれる目配せが感じられます。さすが、長澤雅彦監督、演技のつけ方がうまい。 多部未華子と石田卓也の目がいい。…

『UDON』(東宝配給2006:本広克行)

9月25日(月)、舞浜シネマイクスピアリのレイトにて『UDON』(東宝配給2006:本広克行)を見る。 長い。ここで終わりだろうと思うと、まだ続き、こんどこそと思ったら蛇足が続き、、、。 さぬきうどんがブームになる展開は、画面を何分割にもしてあれよあれよ…