ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『Little DJ 小さな恋の物語』(2007:永田琴)

 『Little DJ 小さな恋の物語』(2007:永田琴)をシネマート新宿2にて見る。月曜日メンズデー1000円。
 たまき(福田麻由子)ちゃんの満面の笑顔で話しかけられたら、太郎(神木隆之介)だけでなくても男の子だったらイチコロだ!
 まして同じ病室にいるなんて! 1977年で個人病院とはいえ、男女一緒の病室なんてありえるのかな?
 それはともかく、ところどころでジーンと涙ぐませてくれて満足。一番感動させてくれたのは、ラストのDJ尾崎誠(小林克也)が復活して、太郎のリクエストを読むところ。たまきが成人してディレクターになった広末涼子が自分の思いを小林克也に託すシーンが、この作品のテーマを一番あらわしていて感動させる。
 篠田昇の助手だった福本淳の光を巧みに使ったカメラワークがいい。今後とも注目していこう。
 オムニバス『恋愛日和/イカルスの恋人たち』(2004:永田琴恵)でデビューした永田琴監督、長編1作目『渋谷区円山町』に次いで、この作品が2作目。繊細な演出で若い二人だけではなく、まわりの大人たちもしっかりと描いていて、なかなかよい。こちらも期待していこう。