『ちいさな恋のものがたり』(2008:萩原将司)をシアターN渋谷にて見る。1000円(水曜日)。
4人の男女と女子高生がからんでの夢を諦めるな、というお話。DLP上映が気になったのも出だしだけで、あとは物語にグイグイと引き込まれて、終わってみたら18時30分を過ぎていた。えっ、なんでというくらい、長さを感じない2時間21分であった。
特に、修(田中幸太朗)と有希(小野真弓)の二人の間にただよう濃密な感情。ここまで演出できる萩原将司監督はただものではない。黒澤フィルムスタジオの所属ということだが、何者なんだろうか。
良太に扮した波岡一喜のキレた演技が、相変わらずいい。さらに今回はボーカルなので、歌まで歌ってくれて言うことなし。ラストのライブ演奏は最高!へんなエピローグなんか付けずにストンと終わらせたところも良い。
バンドのために体を張る美沙(宮地真緒)も顔面ボコボコになりながらも頑張っていた。宮地は以前に比べてかなりやせたよう。女子高生・清花に扮した江澤璃菜もいい感じである。これから期待していこう。
思わぬ拾いものであった。