ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『コラソンdeメロン』(2008:田中誠)


 シアターN渋谷にて『コラソンdeメロン』(2008:田中誠)を見る。1000円(水曜日)。パンフレット600円。
 能力のないOL・井上和香が会社をリストラされてしまう。その事をヒモである西川貴教に内緒にして、いつものように家を出て公園のベンチでパンをかじりながら求人誌を見ている。まるで、妻子持ちサラリーマンの逆バージョン的シチュエーションが笑える。
 ふたりとも演技がしっかりしている。特に西川貴教のダメ男ぶりはうまい。映画初出演とは思えない。見ている間は、「この男、誰だろう?」と思っていた。見終わったら後ろの席からゾロゾロと若い女の子がいっばい。そこで、やっと西川貴教だと認識した。
 ともあれ、ふたりは何をやってもうまくいかず、どんどん状況は悪くなる一方。何か一発逆転がありそうだ、と期待してたら何も起こらず。肩すかしをくったような感じ。
 でも、後味は悪くない。このふたりはこれからもこんな感じで生きていくんだろうな、という楽観的なムードがただよっている。
 田中誠、ただものではなさそう。遅ればせながらこれから追いかけていこう。