ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『花つみ日記』(東宝映画1939:石田民三)





以上、『花つみ日記』(東宝映画1939:石田民三)より


 『花つみ日記』(東宝映画1939:石田民三)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。4月9日(火)から始まった「生誕100年 高峰秀子」特集の1本。310円。
花つみ日記(72分・35mm・白黒)
 吉屋信子少女小説をもとに、戦前期の数少ない女性脚本家として第一線で活躍した鈴木紀子による大幅な脚色を加え、女学生たちの儚く繊細な世界を映画化。大阪・宗右衛門町のお茶屋の娘・栄子(高峰)と東京から来た転校生みつる(清水)が織りなす友愛のドラマを女性映画の名匠・石田民三が描き出している。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再々々見。2回目は2022年、3回目は2023年、そして今回の4回目、3年連続で国立映画アーカイブでの鑑賞。何度見ても楽しい。冒頭の生徒たちが校庭を長ホウキで掃き掃除をしながら「秋の歌」のミュージカルシーンは、心弾んでうれしくなってしまう。
 清水美佐子は1919年3月5日の横浜市生まれ。高峰秀子より5歳上。俳優・清水一郎の妹。大妻高等女学校、東京音楽学校選科声楽部卒業。日本舞踊、ダンスも学んで、1936年4月に東宝入社。1936.08.01『これは失礼』(P・C・L映画製作所、東宝映画配給1936.08.01:岡田敬)にて映画デビュー。同じ作品で林喜美子もデビューしている。高峰、清水、林の3人は『釣鐘草』(1940.07.03:石田民三)でも女子師範学校の同室寮生として共演している。
 『エンタツアチャコの人生は六十一から』(1941.05.01:齋藤寅次郎)まで28本に出演して東宝を退社。その後、吉村公三郎のチーフ助監督・高田哲雄と結婚。『こころの山脈』(1966.02.02:吉村公三郎)のキャスト表に名前がある。戦後の映画作品はこの1作のみなのか、他に演劇活動していたのかは不明。
2024年5月4日(土)鑑賞

       スタッフ
演 出        石田 民三
脚 色        鈴木 紀子
原 作        吉屋 信子
製 作        青柳 信雄
撮 影        山崎 一雄
照 明        丸川 武郎
音 楽        鈴木 静一
装 置        河東 安英
録 音        俣野 八男
編 集        畑  房雄
製作主任       市川  崑
製作主任       毛利 正樹
主題歌:ビクターレコード
    「秋の歌」 作詞・吉屋信子/作曲・鈴木静一
    「秋空の歌」作詞・佐藤惣之助/作曲・鈴木静一
公開年月日:1939.10.31
上映時間:8巻・73分
モノクロ/スタンダード/35mm
製作会社:東宝京都撮影所
配給:東宝映画

       キャスト
高峰 秀子      篠原栄子
清水美佐子      佐田みつる
林 喜美子      吉野和子(栄子・みつるの同級生)
御舟 京子      東静江(栄子・みつるの同級生)
松岡 綾子      岡部とし子(栄子・みつるの同級生)
三邦 映子      太田勝美(栄子・みつるの同級生)
葦原 邦子      梶山芙蓉(女学校の先生)
伊達 里子      栄子の母
進藤英太郎      栄子の父
三條利喜江      みつるの母
大倉 文雄      みつるの父
三田  進      みつるの兄
香川 澄子      女中さん(みつるの家)
美澤由紀子      信者の女
成瀬富士子      芸妓・文龍
石井千恵子      芸妓・勝三
衣川 恵美      芸妓
伊井 吟子      仲居
島津 勝次      源さん(お茶屋)
山田 好良      牧師さん(日曜教会)
花沢 徳衛      丁稚・清どん(芙蓉先生の実家)
山島 秀二      お医者さん
井上 忠美      先生
松田  新      番頭
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