ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

佐藤允『坊っちゃん』

 神保町シアターにて『坊っちゃん』(東京映画1953:丸山誠治)を見たら、佐藤允さんが出ていた。
 坊っちゃんが赴任した松山中学の生徒(5年A組)に扮している。寄宿舎の寮生で、坊っちゃんが当直の時、寝床にバッタを入れた首謀者でもある。
 佐藤允さんは1953年に俳優座養成所4期生として入所。デビュー作は、1953年11月3日公開『思春の泉』(俳優座=新東宝1953:中川信夫)での村の青年役かと思っていた。
 しかし、8月12日公開の『坊っちゃん』に出ていたとは。『思春の泉』ではセリフもなかったのに、『坊っちゃん』では生徒高山(加賀麟太郎)に次ぐ、№2の生徒として出番もセリフもたっぷり。
 今後、1953年~1955年の東宝作品を注意深く見なければいけないかな。佐藤允さんをまた発見するかもしれない。