『ラストゲーム 最後の早慶戦』(2008:神山征二郎)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン6にて見る。1500円(会員)、パンフレット700円。
過去の物語を描くにあたって、よく使われる手法として、回想形式がある。その多くは成功しているとは思えない。
この作品は、一切回想は使わず、1943年の時間系列のまま進む。それが成功している。しかも早慶戦にしぼってのワンテーマをストレートに描いているところがいい。
飛田穂洲に扮した柄本明はこの作品で主演男優賞候補になった。
マネージャー・相沢陽一に扮した和田光司は、前作『北辰斜にさすところ』(2007:神山征二郎)よりも精悍な顔つきとなり、武士や軍人が似合いそうでこれからが楽しみな俳優だ。