ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『私は貝になりたい』(2008:福澤克雄)

 『私は貝になりたい』(2008:福澤克雄)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン8にて見る。会員6ポイントにて無料。パンフレット600円。
 みんな頑張っています。中居正広仲間由紀恵の中仲コンビの夫婦愛が実にいい。
 仲間が署名を求めるため、赤ん坊を背負って雪の中を行脚するシーンは、久石譲の音楽がかぶさって大いに泣かせてくれます。まるで、『砂の器』のようでした。
 一つ目新しかったのが、地下の大本営司令部らしいところ。現代の作戦司令部かと思われるようなハイテク機器。アメリカの空爆機がどこから侵入して、現在どこを爆撃しているかが一目でわかるように壁面に大写しされている。今までの戦争映画でこんなシーンは見たことがない。
 実際に戦争中はこんなシステムは完成していたのだろうか?それとも、1990年代の戦争も1940年代の戦争も区別がつかない若者向けに、事実をねじ曲げてでも、空爆の惨たらしさと勝ち目のない戦争をしているということをわかりやすく描くためにおこなったのだろうか。
 ともあれ、夫婦愛を前面に打ち出して大成功の感動作品でした。