『DOG×POLICE 純白の絆』(2011:七剛)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン3にて見る。1000円(金曜日会員割引)、パンフレット600円。
これはいい!!
のっけから事件は始まる。不安を煽り立てるような音楽に乗って、カメラはショッピングモールのゴミ箱に近づく。あたりは大そうな人の流れ。さらにカメラは寄る。側を通った若い女の子がゴミ箱へ物を捨てる。あっ、まだ何も起きない。さらに、清掃員が近づく。ゴミ箱へ手を入れる。さあ今度こそ。いや、まだ起きない。ペットボトルを取り出す。なんだ、と思った瞬間、ドカーン!大爆発!
このシーンの描写は、思わず「うまい!」と心の中でうなってしまった。さんざんじらして、はぐらかし、安心させた瞬間の大爆発である。この監督、ただものではない、という予感。それは的中した。極力説明セリフは最小限にして、役者たちの肉体で表現していくスタイル。画面は停滞することなく、主人公・早川勇作(市原隼人)が警備犬・シロとともに成長していく姿を、ハードかつリアルに描いていく。すばらしい。
今までの警察ものだと、大げさな警戒網やらSATだSITだとやたら前面に出てきたが、この作品はそんな描写もごく最小限に抑え、警視庁警備部第四係長・向井寛(時任三郎)チームの活躍を全面に出している(あたりまえのことではあるが)。
この四係チームの面々をきっちり描き分けているのもいい。水野夏希(戸田恵梨香)、竹清悟(村上淳)、西村孝(カンニング竹山)、永井孝介(阿部進之介)、市原隼人、彼ら5人を束ねる時任三郎。それぞれ個性を見せてくれ、好演である。
続編もいけそうである。
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