『ディストラクション・ベイビーズ』(2016:真利子哲也)をテアトル新宿にて見る。1000円。
『イエローキッド』(2009)で長編デビューした真利子監督の2作目。今回も暴力が画面から飛び出してくるような力作である。
主人公の柳楽優弥は、とにかく喧嘩好き、だれかれとかまわず殴りかかる。それも自分と同等か強い奴を叩きのめすことに快感を見いだしているようだ。何のためにとか、理由づけなし。そこに、強そうな殴る相手がいるからである。
その喧嘩シーンは、あくまでも素手対素手の勝負で、顔や体を殴るさまやら、その擬音といい、本物の喧嘩と思えるばかり。ボクシングさながらの軽快なフットワークを見せる三浦誠己と柳楽優弥との喧嘩シーンは見どころのひとつ。柳楽のパンチが顔面に当たって三浦がノックダウンする様は、リアルそのもの、圧巻であった。
女や弱い相手は殴らない。だからこそ、へなちょこの菅田将暉とコンビが組めたのかも。その菅田将暉は逆に、女を平気で殴り蹴る、柳楽の傘の元で弱い男たちだけを殴り倒すような最低な男。その最期は当然の報いか、、、。
小松菜奈は、デビュー作『渇き。』(2014:中島哲也)のダーティヒロインが復活したかのようなイメージで、最近の爽やかなヒロインぶりにマンネリを感じ始めてきた頃なので、新鮮であった。とは言っても、真利子哲也監督は、まだまだ女優専科とは言えない。演出力は群を抜いているので、次は女性が主人公の作品を見てみたい。
ともあれ、テーマにはまるっきり共感はできないが、真利子哲也監督の画面の緊張感、人物のとらえ方など、演出力はバツグンである。
次回こそ、もう少しエンターテイメントを加味した人間ドラマを期待したい。
2016年6月10日(金)鑑賞。
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『イエローキッド』(2009)で長編デビューした真利子監督の2作目。今回も暴力が画面から飛び出してくるような力作である。
主人公の柳楽優弥は、とにかく喧嘩好き、だれかれとかまわず殴りかかる。それも自分と同等か強い奴を叩きのめすことに快感を見いだしているようだ。何のためにとか、理由づけなし。そこに、強そうな殴る相手がいるからである。
その喧嘩シーンは、あくまでも素手対素手の勝負で、顔や体を殴るさまやら、その擬音といい、本物の喧嘩と思えるばかり。ボクシングさながらの軽快なフットワークを見せる三浦誠己と柳楽優弥との喧嘩シーンは見どころのひとつ。柳楽のパンチが顔面に当たって三浦がノックダウンする様は、リアルそのもの、圧巻であった。
女や弱い相手は殴らない。だからこそ、へなちょこの菅田将暉とコンビが組めたのかも。その菅田将暉は逆に、女を平気で殴り蹴る、柳楽の傘の元で弱い男たちだけを殴り倒すような最低な男。その最期は当然の報いか、、、。
小松菜奈は、デビュー作『渇き。』(2014:中島哲也)のダーティヒロインが復活したかのようなイメージで、最近の爽やかなヒロインぶりにマンネリを感じ始めてきた頃なので、新鮮であった。とは言っても、真利子哲也監督は、まだまだ女優専科とは言えない。演出力は群を抜いているので、次は女性が主人公の作品を見てみたい。
ともあれ、テーマにはまるっきり共感はできないが、真利子哲也監督の画面の緊張感、人物のとらえ方など、演出力はバツグンである。
次回こそ、もう少しエンターテイメントを加味した人間ドラマを期待したい。
2016年6月10日(金)鑑賞。
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柳楽 優弥 芦原泰良
菅田 将暉 北原裕也
小松 菜奈 那奈(万引き癖のあるキャバクラ嬢)
村上 虹郎 芦原将太(泰良の弟)
池松 壮亮 三浦慎吾(キャバクラのマネージャー、河野の弟分)
北村 匠海 健児(将太の高校の遊び仲間)
岩瀬 亮
キャンディ・ワン
テイ 龍進
岡山 天音
吉村 界人
三浦 誠己 河野淳平(ヤクザの幹部)
でんでん 近藤和雄(芦原兄弟の親代わり)
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