ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『春原さんのうた』(2022:杉田協士)

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 『春原さんのうた』(2022:杉田協士)を、ポレポレ東中野にて見る。1200円。
 歌人東直子の歌集「春原さんのリコーダー」の表題歌をモチーフに作られたものらしい。原作ものの映画化ではなく、オリジナル作品と言ってもいい。
 冒頭、桜の木の下で幼い子どもたちと母親が遊びながら歩く姿。
 次に、喫茶店の2階で桜の木を愛でる若い女性二人。
 場面変わって、アパートの玄関で男性と話し込んでいる先ほどの女性。どうやら、故郷に帰る男性から、アパートの部屋を引き継いだらしい。
 アパートで一人暮らし、喫茶店でアルバイトの日々。コロナ禍のため、みんなマスクをしているから表情がよくわからない。「さっちゃん」と呼ばれる主人公の女性のみ、アパートでひとりの時、マスクを外すので、愛くるしい笑顔が素敵だ。
 バイクでやってくる叔父さん、立て続けに2回もやって来る。近親相姦ストーカーかと思った。叔母さんもやって来る。友達もやって来る。どうやらさっちゃんの大事な人がいなくなったようだ。その心の喪失感状態を心配してみんなやって来るらしい。
 冒頭の親子連れのショットがあったので、てっきり母親がいなくなったのかな、、、と思っていた。親友がやってきて、ベランダで転居先不明の「春原雪」あてのハガキを燃やす。その時も、お母さん宛てのハガキかな?
 ラスト、主人公・さっちゃんが故郷・北海道へ帰省する。苫小牧港で車で出迎える叔父さんと叔母さん。ええっ!さっちゃんの心の喪失感を心配して、わざわざ北海道から東京は練馬の小竹向原のアパートに訪ねて来たんだ。それも叔父さんはバイクで2回も!
 映画が終了してロビーで解説を読むと、なんと亡くなったのはさっちゃんのパートナーだった「春原雪」さんだったとは、、、、!!
 ともあれ、さっちゃんの周りの人たちの何と心優しきことか。じっくりと画面に引き込まれてしまったこちら側まで、心やさしく豊かになった作品だった。
1月12日(水)鑑賞

       スタッフ
監督・脚本     杉田 協士<すぎた きょうし>
プロデューサー   髭野  純
アソシエイトプロデューサー
          川村  岬
原作(原作短歌)  東  直子
撮 影       飯岡 幸子
衣 裳       小宮山芽以
編 集       大川 景子
音 響       黄永昌
音 楽       スカンク/SKANK
照 明       秋山恵二郎
仕上監修      田巻 源太
スチール      鈴木 理絵
イラスト      カシワイ
題 字       荒木 知佳
照明助手      平谷 里紗
衣裳助手      田島あかり

     キャスト
荒木 知佳     沙知
新部 聖子     雪
金子 岳憲     剛(沙知の叔父)
伊東 沙保     妙子(沙知の叔母)
能島 瑞穂
日高 啓介
名児耶ゆり
北村 美岬
黒川由美子
深澤 しほ
安楽  涼
大須みづほ
DEG
徳倉マドカ
清水 啓吾
吉川 愛歩


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