ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『東京2020オリンピック SIDE:A』(2022:河瀬直美)



 『東京2020オリンピック SIDE:A』(2022:河瀬直美)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン2にて見る。1100円。
 柔道日本、ソフトボール選手、イラク難民の兄(トライアスロン)弟(競泳)選手、イランから亡命してモンゴル代表となった柔道選手、黒人差別反対を声高に主張するハンマー投げ選手、出産したばかりのマラソン選手、などを描きつつ、メインはバスケット選手。
 母乳で育て続けたいと主張して、乳児帯同を認めさせたカナダ選手。対照的に出産のために代表選手から引退した日本選手。カナダ選手の夫と乳児に密着し続けるカメラ。カナダ選手の試合そのものよりも、夫と乳児の映像がはるかに多い。あるいは、日本とベルギーの試合は、テレビ観戦する元代表選手の目を通して見せる。この時ばかりは勝利の瞬間がはっきりとわかる描き方。
 しかし、他の試合や競技に関しては、勝ったか負けたか、その瞬間はどうでもいいと言わんばかりに、選手の表情などで、なんとなくわかる程度。
 「日の丸が出てこないじゃないか」という批判がでた、前回の市川崑作品(1965年)の教訓を生かしたのか、冒頭から森喜朗を登場させたり、柔道日本を取り上げ、ソフトボールの勝利試合を見せたり、と批判回避の方策は講じている。
 しかし、これが公式な記録映画か、と問われたなら、疑問符が付く。あくまでも河瀬直美が今まで描いてきた自分中心の目線で描いた映画の延長線上の作品、と言っていいだろう。
 『SIDE:B』では裏方目線の内容だそうだが、他の競技や開閉会式の模様が少しは描かれるのかな、、、。
2022年6月8日(水)鑑賞


総監督      河瀬 直美
メインテーマ曲  藤井 風
公開年月日:2022.06.03
上映時間:120分
製作会社:International Olympic Committee
企画:東京2020組織委員会
制作:木下グループ
配給:東宝


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