ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『ユキとの写真』(2019:ラチェザール・アヴラモフ)


ラチェザール・アヴラモフ監督

 『ユキとの写真』(2019:ラチェザール・アヴラモフ)を、国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZUにて見る。5月28日(土)から始まっている「EUフィルムデーズ2022」の1本。310円。
『ユキとの写真』(ブルガリアBulgar2019)
Снимка с Юки / A Picture with Yuki
(110分・BD)
ブルガリア、日本2019
     スタッフ
監 督    ラチェザール・アヴラモフ
脚 本    ラチェザール・アヴラモフ
 〃     ディミタール・ストヤノヴィッチ
原 作    ミロスラフ・ペンコフ
       短篇集「西欧の東」(白水社・刊、藤井光・訳)の一編
プロデューサー
       ボリスラフ・チュチコフ
  〃    ギオルギ・アブラシェフ
  〃    小野 光輔
  〃    杉野 希妃

     キャスト
ルーシェン・ヴィディンリエフ  ユキの夫  
杉野 希妃           ユキ
セラフィムトドロフ      ボクサー崩れのジプシー?
ディミテル・D・マリノフ    刑事

【言語 Language】英語 English・ブルガリア語 Bulgarian
【字幕 Subtitles】日本語 Japanese・英語 English

 カナダで出会い、結婚したブルガリア人男性と日本人女性。夫の故郷ブルガリアの田舎で休養しながら体外受精を試みるが、思わぬ事件に巻き込まれ、2人の世界が大きく変わってしまう。ブルガリアでベストセラーとなったミロスラフ・ペンコフによる鮮烈なデビュー短篇集「西欧の東」(藤井光訳)の一編を映画化したブルガリアと日本の初の合作作品で、監督の長編デビュー作でもある。プロデューサーとしても国際的に活躍する俳優の杉野希妃が主人公のユキを演じ ている。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 ブルガリアの都市にある病院、体外受精を行う夫婦。廊下で待つ夫、理解ありそうな父親。妻・ユキは日本人。検査結果が1週間後、その間穏やかに過ごすことを医師に勧められる。夫の実家での食事会。母親は不機嫌まるだし。世界的な数学教授になると思っていた期待の息子が、カナダの田舎で普通の先生をやっている。しかも子どもができない日本人の女と結婚した。誰かが「黒人でなくてよかったじゃない」と言う。やはり、ブルガリアでも黒人差別はあるんだ、、、。
 夫は心の病を多少持っているようで、それがカナダに住んでいた一因か、、。
 実家では静養できないので、祖父が生前住んでいた田舎村へ。
 そこで、ジプシーたちと遭遇したことにより、、、。
 ジプシーたちだけのコミュニティ、周りの村人からは関わりになるな、と注意される。かなり根強い差別意識がありあり。
 「善き行いは善きことにつながる」みたいなことを夫がお題目のようにしゃべる。肝心かなめな時にそれができなかった。
 結果的に悲劇につながり、夫婦は別れてしまう、、、。
 地味だが、なかなか味わい深い作品。収穫は、現代のジプシーは定住しているということを、映像で納得できたことかな。
2022年6月15日(水)鑑賞


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