ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『イカした人生』(2020:アン・シロ&ラファエル・バルボニ)



アン・シロ&ラファエル・バルボニ

 『イカした人生』(2020:アン・シロ&ラファエル・バルボニ)を、国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZUにて見る。5月28日(土)から始まっている「EUフィルムデーズ2022」の1本。310円。

Une vie démente / Madly in Life
フランス語/日本語字幕
監督:アン・シロ&ラファエル・バルボニ/2020年/ベルギー/87分【DCP】

 妊活中の若い夫婦。夫の母親におかしな行動が目立つようになり、彼らの行動は狂い始める。進行性認知症にかかった母親は隣人にパンをねだったり、偽の運転免許証を工作し、まるで子供に戻ってしまったよう。進行性の難病という想定外の事態に直面し、心の闇を乗り越えようともがく家族の光と影が交差する、ほろ苦く愛おしい物語。メインキャスト3人の生命力あふれる繊細な演技と、驚きのラストシーンに、深い感動を覚えること必至。
以上、国立映画アーカイブの解説より

        キャスト
ルーシー・ドゥベイ    ノエミ(妻)
ジョー・デスール     スザンヌ(アレックスの母親)
ジャン・ル・ペルティエ  アレックス(夫)

 妊活中の夫婦が医師との問診、画面には二人だけが出ていて、医師はカメラのこちら側。あたかもドキュメンタリーのような感じ。
 母親がおかしくなり、行政側とのやり取りも同じ手法。なかなかユニーク。
 夫は母親優先に考え、妊活も保留、旅行も妻だけ行かせる。
 妻は、義母の介護もしつつ、夫婦の生活を優先させたい。だって、いつまで続くかわからない現状では、3人が共生していかなければ、、、。
 いよいよ、夫の頑張りが限界に達した頃、、。
 シーンが変わり、スーパーで買い物する夫、その胸には赤ん坊を抱っこしている。
 カットが変わり、母親が住んでいた広い芝生庭には、妻と赤ん坊、妻の両親。一瞬、母親は旅立ったのかと思いきや、母親が上半身裸のあどけない表情でやってきた。夫もやって来る。羽織る衣服でも持ってきたのかと思ったら、「午後は裸ですごしているんですよ」と妻の両親に語りかける。
 母親の姿をよく見ると、紙おむつパンツ一丁の姿。テーブルに赤ん坊と一緒に食事。息子にスプーンで口に運んでもらう。もう完全に幼児化してしまっていた。
 介護問題のひとつの解決方法として、なかなか興味深かった。
2022年6月21日(火)鑑賞


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