『小早川<こはやがわ>家の秋』(宝塚映画1961：小津安二郎)を、国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZUにて見る。６月24日(金)から始まった「東宝の90年 モダンと革新の映画史(1)」の１本。310円。
小早川<こはやがわ>家の秋(103分・35mm・カラー・英語字幕付 with English subtitles)
松竹から小津安二郎が招かれ、東宝を代表する俳優やスタッフが顔を揃えた宝塚映画創立10周年記念作品。小早川家の当主・万兵衛(中村)は昔の愛人(浪花)に再会し、毎日ウキウキしている。そんなある日、万兵衛が心臓発作で倒れ、小早川家にも変化が訪れるが…。軽快なテンポの関西弁が明るい雰囲気を漂わせるなか、突如現れる侘しい風景が、諸行無常のテーマを強烈に印象づける。
以上、国立映画アーカイブの解説より
最初に見たのが、1972年８月の銀座並木座にて。その後、１～２回は見ているので、今回は３～４回目かな。
やけぼっくいに火がついた父親・中村鴈治郎と、その行動を心配する長女・新珠三千代の会話が楽しい。新珠は奈良市で生まれ13歳で宝塚音楽学校入りの関西人、鴈治郎との大阪弁の丁々発止のやり取りは、リズム感があってほんとに愉快、痛快。
ちなみに、山茶花究と藤木悠の番頭コンビも大阪出身。
原節子と司葉子の二人は『秋日和』(1960)での母・娘の関係に次いでの義理の姉・妹の関係、親子以上の仲の良さ。
2022年７月13日(水)鑑賞
スタッフ
監 督 小津安二郎
脚 本 野田 高梧
〃 小津安二郎
製 作 藤本 真澄
〃 金子 正且
〃 寺本 忠弘
撮 影 中井 朝一
照 明 石井長四郎
美 術 下河原友雄
音 楽 黛 敏郎
録 音 中川 浩一
整 音 下永 尚
監督助手（チーフ） 竹前 重吉
製作担当者 安恵 重喜
監督助手 加藤 秀夫
〃 野村 純一
〃 清水 正統
撮影助手 長谷川 清
〃 田辺 皓一
〃 石田 寿昭
照明助手 小西 康夫
〃 方山 忠夫
〃 山本 真一
〃 黒田 俊
録音助手 大庭 弘
〃 上羽 民男
〃 原 總
美術助手 近藤 司
〃 藤田 哲朗
〃 菊野 満利
衣 裳 斉藤 はな
〃 岡本 忠治
結 髪 伊奈 圭子
記 録 鈴木 伸
スチール 秦 大三
演技事務 井戸 潔
音楽事務 角 孝之
経理担当 田中 光夫
宣伝係・宣伝 川島 哲造
製作係 円石 忠利
編 集 岩下 広一
現像：東京現像所
美術品考撰：岡村多門堂
工房品考撰：喜多川
衣裳考撰：浦野染色研究所
方言指導：吉川雅恵
公開年月日：1961.10.29
上映時間：103分
製作会社：宝塚映画
配給：東宝
キャスト
中村鴈治郎 小早川万兵衛
原 節子 小早川秋子(万兵衛の亡き長男の妻)
司 葉子 小早川紀子(万兵衛の次女)
新珠三千代 小早川文子(万兵衛の長女)
小林 桂樹 小早川久夫(文子の夫)
島津 雅彦 小早川正夫(久夫・文子の息子)
渡辺 秀人 小早川稔(秋子の息子)
宝田 明 寺本忠(紀子・多佳子の山友達)
白川 由美 中西多佳子(紀子の会社同僚)
浪花千栄子 佐々木つね
団 令子 佐々木百合子(つねの娘)
遠藤 辰雄 林清造(万兵衛の弟)
杉村 春子 加藤しげ(万兵衛の妹)
加東 大介 北川弥之助(万兵衛の亡妻の弟)
東郷 晴子 北川照子(弥之助の妻)
森繁 久彌 磯村英一郎(秋子の見合い相手)
山茶花 究 山口信吉(小早川の番頭)
藤木 悠 丸山六太郎(小早川の番頭)
環 三千世 「リラ」の女給あけみ
笠 智衆 農夫(火葬場の近所)
望月 優子 農婦( 〃 )
内田 朝雄 医師
早川 恭二 寺本の友人Ａ
清水 義和 寺本の友人Ｂ
川原 健 寺本の友人Ｃ
鷹取まき子 寺本の友人Ｄ
京 まゆみ 寺本の友人Ｅ
結城三千代 事務員Ａ
園 ゆかり 事務員Ｂ
西川冨美子 看護婦
橘 美津子 看護婦
瀬川 恭助 会葬者
梅香ふみ子 会葬者
津川アケミ 会葬者
吉川 雅恵
森 明子
千村 克子
山本美紀子
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