ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『高原に列車が走った』(東映=高原プロ1984:佐伯孚治)

 『高原に列車が走った』(東映=高原プロ1984:佐伯孚治)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の1本。310円。

高原に列車が走った(104分・35mm・カラー)
追悼:(企画)植田泰治、(編集)西東清明
NEW(ニュープリント)
 軽井沢に赴任した天衣無縫な高校教師・順子(美保)は、同僚たちと列車増発運動に奮闘する。原作では主人公は男性だったが女性に変えて映画化。植田泰治は1960年に東映に入社し、助監督を経てプロデューサーに転じ、TVドラマ「ザ・スーパーガール」(1979~1980)等も手がけ、強い女性像を打ち出した。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 再見。
 今回見ても、いいところ発見できず。普通列車増発運動を描くのはいいのだが、美保純が何ゆえに運動にのめりこんでいくのかそのきっかけを、キッチリと描いていない。曖昧模糊、、、。
 高校生たちのキャラクターがしっかりと描き分けておらず、感情移入できない。妊娠して中退したカップルでさえ、他のツッパリ連中と区別がつかない。
 教師たちも個性不足。増発運動の盛り上がりが、猿回しのアトラクション付きの決起集会というのは、ちょっとさびしい。そこからが本格的なスタートなのに、途中経過をすべてテロップで済ませてしまい、残りの1年間をすっ飛ばして、運動開始から2年半で増発を勝ちとる、、、。
 あまり達成感がない、フワッとした終わり方、残念無念。
2023年8月6日(日)鑑賞

       スタッフ
監 督        佐伯 孚治
脚 本        本田 英郎
 〃         佐伯 孚治
原 作        中沢 憲一
企 画        植田 泰治
 〃         星野 行彦
撮 影        林  七郎
美 術        安井 丸男
音 楽        藤本 敦夫
主題曲        美保純&Colored Music
録 音        本多 善衛
照 明        大須賀国男
編 集        西東 清明
 〃         竹内 利之
助監督        前嶋 守男
スチール       加藤 光男
公開年月日:1984.09.29
上映時間:103分
カラー/ビスタ/35mm
製作会社:東映=高原プロ
配給:東映セントラルフィルム

       キャスト
美保  純      宗形順子(朝間高校
尾藤イサオ      杉村始(朝間高校教員)
萩尾みどり      三浦真理(朝間高校養護教員)
牧口 昌代      木内ナツ子(妊娠→中退)
高野 光平      中山ゴロ(ナツ子の恋人→中退)
所ジョージ      小諸駅前の警官
九十九 一      結城(朝間高校教員)
今福 将雄      湯川(御代田の商工会会長)
初井 言栄      小母さん(高校のパン屋)
藤巻  潤      原口健(軽井沢駅勤務、国労書記長)
室田日出男      大島隆(長野高教組北佐久支部書記長)
西田 敏行      順子に求婚する男
丹波 哲郎      唐沢(小諸商工会会長)
江幡 高志      国労組合員
草薙幸二郎      朝間高校校長
浜田  晃      朝間高校体育教師
斎藤 晴彦      長野高教組役員

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