『マークスの山』(1995：崔洋一)

以上、『マークスの山』(松竹＝アミューズ＝丸紅1995：崔洋一)より

　『マークスの山』(松竹＝アミューズ＝丸紅1995：崔洋一)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「逝ける映画人を偲んで 2021-2022」特集の１本。310円。
マークスの山(138分・35mm・カラー)
追悼：(監督・脚本)崔洋一
　直木賞受賞作のミステリーを映画化。原作を大胆にそぎ落とし、断片的な回想を多用する語り口により、連続殺人事件の捜査線上に過去の学園闘争中の事件を浮かび上がらせる。崔洋一は「殺人場面を執拗なほど長いカットで撮りましたが、ここには学生運動に明け暮れた僕の青春が刻み込んである」と発言している。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

　封切り以来の再見。
　原作は読んでいないが、警察関係の配役陣の凄さから、相当期待値が高かったのだが、、、、。
　刑事たちの軋轢、スピーディーなやり取り、確かにおもしろい。しかし、肝心の犯人動機、学生運動からの殺人、まるでわからない。野村の存在を恐怖に感じて、何ゆえに殺してしまったのか、、、。裕之と看護婦の関係は？　裕之は浅野から引き継いだ日記をもとに、何のために脅迫・殺人を犯すのか、、、。
　説明不足、暗闇での乱闘、誰が誰やらわからない、、、。独りよがりの情熱だけで、突っ走ってしまった作品であった。
2023年10月11日(水)鑑賞

　　　　　　　スタッフ
監　督　　　　　　　　崔　　洋一
脚　色　　　　　　　　丸山　昇一
　〃　　　　　　　　　崔　　洋一
原　作　　　　　　　　高村　　薫
製　作　　　　　　　　中川　滋弘
　〃　　　　　　　　　宮下　昌幸
　〃　　　　　　　　　大脇　一寛
プロデューサー　　　　田沢　連二
撮　影　　　　　　　　浜田　　毅
美　術　　　　　　　　今村　　力
音　楽　　　　　　　　ティム・ドナヒュー
音楽プロデューサー　　石川　　光
　〃　　　　　　　　　佐々木麻美子
録　音　　　　　　　　松本　　修
調　音　　　　　　　　井上　秀司
照　明　　　　　　　　渡辺　孝一
編　集　　　　　　　　後藤　彦治
　〃　　　　　　　　　奥原　好幸
衣　装　　　　　　　　岩崎　文男
アソシエイトプロデューサー
　　　　　　　　　　　榎　　　望
助監督　　　　　　　　中嶋　竹彦
スクリプター　　　　　小泉　篤美
スチール　　　　　　　金田　　正
　〃　　　　　　　　　川澄　雅一
特殊メイク　　　　　　原口　智生
アクションコーディネーター
　　　　　　　　　　　二家本辰巳
公開年月日：1995.04.22
上映時間：138分
カラー／ビスタ／35mm
製作会社：松竹＝アミューズ＝丸紅作品
配給：松竹

　　　　　　　キャスト
中井　貴一　　　　　　合田雄一郎(刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係主任・警部補)
古尾谷雅人　　　　　　肥後和己(刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係係員・巡査部長)
西島　秀俊　　　　　　森義孝(刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係係員・巡査部長)
遠藤　憲一　　　　　　有沢三郎(刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係係員・巡査部長)
小木　茂光　　　　　　吾妻哲郎(刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係主任・警部補)
笹野　高史　　　　　　林省三(警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査第７係長・警部)
前田　　吟　　　　　　花房課長(刑事部捜査第一課課長・警視正)
岩松　　了　　　　　　竹内管理官(刑事部捜査第一課管理官・警視)
井上　博一
塩見　三省　　　　　　吉原康(刑事部捜査第四課係長・警部)
萩原　流行　　　　　　須崎靖邦(刑事部捜査第一課強行犯捜査第10係主任・警部補)
寺島　　進　　　　　　寺島純一(刑事部捜査第一課強行犯捜査第10係主任・警部補)
宮崎　淑子　　　　　　須崎の妻
でんでん　　　　　　　監察医
大鷹　明良
金　　守珍
黒沼　弘巳
小檜山洋一
清水　　宏
三浦　賢二
有福　正志
姜　　昇徹
牧口　元美
鄭　　義信
舟越　圭佑
岸谷　五朗　　　　　　山口(ヒットマン)
松岡　俊介　　　　　　佐多(ヒットマン)
大杉　　漣　　　　　　片桐義勝(皇民憂国の会)
井筒　和幸　　　　　　畠山宏(吉富組元組員)
江口　尚希　　　　　　西山富美子(畠山の愛人)
小須田康人　　　　　　野村久志
豊原　功補　　　　　　若い頃の林原
大村　正泰
吉原　丈二
伊藤洋三郎　　　　　　松井浩司(法務省刑事局刑事課長)
菅原　大吉　　　　　　浅野剛(精神病患者)
小林　稔侍　　　　　　林原雄三(弁護士)
岸部　一徳　　　　　　木原郁夫
角野　卓造　　　　　　佐伯正一
萩原　聖人　　　　　　水沢裕之
名取　裕子　　　　　　高木真知子(看護婦)