ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『おしょりん』(2023:児玉宜久)






以上、『おしょりん』(2023:児玉宜久)より


 『おしょりん』(2023:児玉宜久)を、ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン6にて見る。1000円。
 「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の言葉、とのこと。日本製メガネの95%を生産している福井県。その理由がこの作品を見て、少しわかった。
 冒頭、スタンダードサイズで「福井県ニュース」が数分間流れる。北陸新幹線敦賀まで延伸するということで、福井県の観光PR的内容。それが終わって、シネスコサイズに広がって、「おしょりん」状態の雪景色から本編が始まる。
 1904年(明治37年)、福井県足羽郡麻生津村<あすわぐんあそうづむら>の庄屋・増永五左衛門とその弟・幸八が始めた眼鏡つくり。苦労すること7年、やっと内国博覧会で認められ、軌道に乗り始めた、ところまでを描いている。
 登場人物の庄屋は実名で出てきて、それがカリスマ性もあまり感じられず、村の人々の幸せを願う普通の庄屋さん。それが見ていて、好感を持てる。初めて眼鏡が商品として売れた時や、さらに博覧会で金賞を勝ちとったときなどは、涙があふれてきて、ちょっと感動させられる。
 ごくごく普通の人々が、地道な努力を積み重ねて、ささやかな栄光を勝ちとる姿は、素直に受け入れられる。いい作品であった。
2023年11月21日(火)鑑賞

       スタッフ
監 督        児玉 宜久
脚 本        児玉 宜久
 〃         関 えり香
原 作        藤岡 陽子「おしょりん」(ポプラ社)
製作総指揮      新道 忠志
プロデューサー    河合 広栄
撮 影        岸本 正人
美 術        黒瀧きみえ
装 飾        鈴村 高正
エンディング曲    MORISAKI WIN「Dear」(日本コロムビア)
録 音        林  昭一
整 音        瀬川 徹夫
照 明        桑原 伸也
編 集        村上 雅樹
衣 装        田中 洋子
ヘアメイク      西村佳苗子
ラインプロデューサー 川口 浩史
制作担当       相良  晶
助監督        宮崎  剛
記 録        目黒亜希子
公開年月日:2023.11.03
上映時間:120分
カラー/シネスコ/DCP
製作会社:「おしょりん」制作委員会
制作プロダクション:広栄=トロッコフィルム
配給:KADOKAWA

       キャスト
北乃 きい      増永むめ(五左衛門の妻)
森崎ウィン      増永幸八(五左衛門の弟)
駿河 太郎      増永末吉(大工→眼鏡職人)
高橋  愛      増永小春(末吉の妻)
秋田 汐梨      橋本千代(清三郎の姪)
 ?         米田(最初の眼鏡作り指導職人)
磯野貴理子      米田ミツノ(米田の妻)
津田 寛治      豊島松太郎(眼鏡作り指導職人)
榎木 孝明      久々津五郎右衛門(むめの父親)
東 てる美      久々津きり(むめの母親)
佐野 史郎      橋本清三郎(卸問屋)
かたせ梨乃      増永せの(五左衛門の母親)
小泉孝太郎      増永五左衛門(庄屋)

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