『霧笛』(新興キネマ1934：村田實)

以上、『霧笛』(新興キネマ1934：村田實)より

　『霧笛』(新興キネマ1934：村田實)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。「返還映画コレクション(１)第一次・劇映画篇 Repatriated Film Collection [Part 1] : Fiction Films, 1930～1945」特集の１本。310円。
霧笛(94分・24fps・35mm・白黒・無声)
1934（新興キネマ）（監）村田實（原）大佛次郎（脚）國廣周祿（撮）靑嶋順一郎（美）水谷浩司（出）中野英治、菅井一郎、志賀曉子、村田宏壽、小坂信夫、ジョー・オハラ、大泉浩二
　明治期の異国情緒あふれる横浜居留地を舞台に、西洋人クウパー(菅井)に卑屈な態度で接していた千代吉(中野)が、お花(志賀)との三角関係を乗り越え、白人コンプレックスを克服する。物語の進行に説得力をもたらす美術や照明、映画空間を立体的に造形するカット割りなど、後期無声映画として高い完成度を誇る。脚本の国広周禄は村田実の筆名である。
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

　初見。
　クウパーは外国人役者が演じているとばかり思っていたら、なんと菅井一郎が扮していたとは、、、。なんかすごく傲慢で大柄に見えた。
　字幕タイトルが、「クウパーが来た！」などと煽るようにデカくでて、おもしろい。
　アクションシーンもスピーディーで迫力があり、テンポが良い。
2023年12月７日(木)鑑賞

　　　　　　　スタッフ
監　督　　　　　　　　村田　　實
潤色・脚色　　　　　　国広　周禄
原　作　　　　　　　　大佛　次郎
撮　影　　　　　　　　青嶋順一郎
撮影助手　　　　　　　角石　秀夫
　〃　　　　　　　　　飯野　　広
配　光　　　　　　　　丸谷得太郎
美術考証・舞台設計　　水谷　　浩
美術考証・舞台設計助手　小村譲治
舞台装置　　　　　　　中野　正延
舞台装飾　　　　　　　大林　　豊
小道具提供　　　　　　神戸カネ万商店
監督助手　　　　　　　渥美　輝男
　〃　　　　　　　　　徳光　寿夫
　〃　　　　　　　　　北沢　勝政
現　像　　　　　　　　林　　竜次
焼　付　　　　　　　　市川　　光
美　粧　　　　　　　　高木石太郎
結　髪　　　　　　　　桜井　文子
字　幕　　　　　　　　萱乃　武夫
字幕撮影　　　　　　　大島浅次郎
公開年月日：1934.05.10
上映時間：14巻 2,645m
モノクロ／スタンダード／35mm
製作会社：新興キネマ京都撮影所
配給：

　　　　　　　キャスト
中野　英治　　　　　　千代吉
菅井　一郎　　　　　　クウパー(貿易商)
志賀　暁子　　　　　　お花(クウパーの妾)
村田　宏寿　　　　　　豚常(ヤクザの親分)
小坂　信夫　　　　　　代官坂の富(豚常の子分)
ジョー・オハラ　　　　下男
大泉　浩二　　　　　　船長
原　　譲介　　　　　　コック
対馬　邦江　　　　　　女将
並木　錦子　　　　　　洋妾(ラシャメン)
一條　桂子　　　　　　　〃
唐松　沢子　　　　　　　〃