ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『恋化粧』(東宝1955:本多猪四郎)

 6月19日(月)、ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『恋化粧』(東宝1955:本多猪四郎)を見ました。
 隅田川のポンポン蒸気輸送船の船長・池部良柳橋の売れっ子芸者・越路吹雪はいい仲。二人の回りは早く結婚すれば、と思っているが、肝心の二人が煮え切らない。その訳は、池部の初恋の相手・岡田茉莉子の存在にあった。
 池部良はこの作品でも旧制高校生の姿を見せている。回想シーンとはいえ、1918年生まれだから36歳の高校生は、それほど違和感はない。
 越路吹雪は珍しくしとやかな耐える女を演じている。
 小泉博は自動車泥棒として登場し、彼にしては珍しい役どころ。実は岡田茉莉子の恋人ということが判り、彼女の愛に目覚めて、改心するけど。
 小泉博は本多監督のお気に入りで、『おえんさん』(東宝1955)や『この二人に幸あれ』(東宝1957)では主演している。